2025年の幕開けに寄せて
新年明けましておめでとうございます。2025年を迎えるにあたり、心からのご挨拶を申し上げます。あらためて2024年を振り返ると、多くの変動と試練が私たちの生活を形作った一年でした。パリオリンピックという世界的なイベントは、多くの人々に希望と感動を与え、暗い話題が溢れる中で心を明るくする出来事となりました。しかし、同時にウクライナ情勢の長期化やエネルギー不足といった、厳しい現実も我々の前に立ちはだかっています。
国内に目を向けると、円安や物価の高騰が私たちの生活や企業活動に大きな影響を与えていますが、インバウンド需要の回復が新たな経済の活力となる可能性も見えてきました。こうした背景の中、私たちの会社は2024年を「新たなステージの幕開けの年」と位置づけました。
第3次中期経営計画「NEXT STAGE 2023」は、売上高・営業利益共に7期連続で過去最高の成果を収め、新たに始まる第4次中期経営計画「FLY ON 2026」へとつながっています。この新しい計画は、10年後の理想の姿を描いたFY2033構想「HIGH FIVE 2033」を基にしています。この構想では、一極集中型の国内経済からの脱却を図り、各地域の個性や強みを活かした経済基盤の確立と持続可能な発展を目指しています。
中心に据えるのは「地域環流型」ビジネスの創出であり、これによって社会全体に豊かな時間を提供し、さらなる豊かさと充実感を実現することを視野に入れています。これは我々が10年後に目指すB to B to Cという姿でもあります。第4次中期経営計画「FLY ON 2026」は、これまでに築き上げた強固な基盤を背景に、新たな飛躍を実現するための重要なステージと考えています。
新年毎に掲げているキーワードとして、2025年の言葉に選んだのは「withstand」です。これは「耐える」「持ちこたえる」という意味を持っており、2025年を「成長への準備の年」と捉えています。この1年目は変革の種が育っていく重要な時期であり、その過程で苦痛や困難が伴うかもしれませんが、最終的には大きな飛躍へとつながると信じています。
2025年が笑顔で溢れる社会となるように、常に社会の皆様に寄り添いお支えし続けることを誓い、この1年を「未来への礎を築く年」として、社員一人ひとりが共に挑み、乗り越えていけるよう尽力してまいります。
今後とも一層のご支援とご愛顧をお願い申し上げます。
代表取締役社長 佐藤 恒徳