新しいEMC評価の提案
2025-12-16 10:50:15

ローデ・シュワルツ・ジャパンとMWF社が新ソリューションを導入しEMC評価を強化

近年、電子機器の高度化に伴い、EMC(電磁両立性)やマイクロ波技術の重要性が増しています。この流れの中、ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社(以下、R&Sジャパン)は、国内で唯一のRF測定システムの提供を行うマイクロウェーブファクトリー株式会社(以下、MWF社)との協業を発表しました。

協業の目的と背景



R&Sジャパンは、90年以上にわたり最先端技術の開発に取り組んできたグローバル企業であり、技術の限界を押し広げることを使命としています。今回の提携により、EMC・マイクロ波分野での測定技術をさらに深化させ、様々な業種のニーズに応える解決策を提供することが目的です。

MWF社は、RF測定に必要な設備を一元的に提供できる企業として知られており、特に電波暗室や各種測定システムの開発に特化しています。両社の技術的な強みを融合させることで、より高性能な評価システムを実現することが期待されています。

ESD可視化システムの導入



協業の重要な一環として、R&SジャパンではESD(静電気放電)経路を特定可能な「MECVS」システムを導入します。この技術により、目に見えないESDの流れを可視化し、問題の診断や対策を迅速化できます。R&Sジャパンのジェネラルマネージャー、齋藤直士は、同システムの導入が特に顧客にとってのメリットとなる点を強調しています。このシステムを利用することで、顧客はEMC問題の迅速な解決に貢献できるとしています。

MWF社の専門知識



MWF社は、20年以上の歴史を持ち、電磁気工学の分野で豊富な専門知識を有しています。最新のワイヤレスおよび車載レーダー技術から、防衛技術・航空宇宙に至るまで、幅広いソリューションを提供しています。そのため、R&Sジャパンとの協業は、技術のさらなる深化だけでなく、業界全体にプラスの影響を与えることが期待されます。

EMC対策LABの設計



R&Sジャパンは大崎に新たに移転したオフィス内に「EMC対策LAB(仮称)」の開設を予定しています。このラボでは、MECVSシステムをリアルにデモンストレーションし、顧客が実際に体験する機会を提供します。これは、EMC問題の解決を図る上で極めて重要な施策です。

結論



今回の提携は、単なる協力関係の構築に留まらず、電子機器の成長に伴うEMC評価技術の進化を促進するものといえます。R&SジャパンとMWF社が共に歩むこの道のりは、未来の技術的課題を乗り越えるための強力な基盤となるでしょう。

どちらの企業も、EMC技術のさらなる発展を追求し続ける意志を持っており、これからの展開に目が離せません。


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会社情報

会社名
ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社
住所
東京都新宿区西新宿7-20-1住友不動産西新宿ビル27階
電話番号

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