ベネッセが学校向けに赤ペン添削指導を開始横浜翠嵐高校が初導入

株式会社ベネッセコーポレーションは、教育サービスとして長年定評のある「進研ゼミ」の「赤ペン先生の添削指導」を、学校向けに提供開始することを発表しました。このサービスの開始時期は2023年7月であり、初めての導入校として選ばれたのは、難関大学への合格者を数多く輩出している名門校、神奈川県立横浜翠嵐高校です。

サービス提供の背景

教育現場においては、教師の働き方改革や教育方針の変化が進み、生徒一人一人に対する個別の添削指導が十分に行えないという現実があります。教師が生徒に寄り添い、丁寧な指導を行うためには、多くの時間と労力が必要ですが、学校現場ではそれが難しいという課題があるのです。

このような状況を踏まえ、ベネッセは通信教育で培った50年以上の経験を活かし、生徒の学びをサポートするための新たな取り組みを始めました。「進研ゼミ」の豊富なノウハウを活用し、個別最適化された指導を行うことにより、生徒が質の高い教育を受けられる環境を整えることを目指しています。

サービスの概要

新しい赤ペン添削指導サービスは、高校1年生と2年生（総計約700名）を対象に、主に数学の応用・発展レベルの問題にフォーカスします。このサービスは、夏、秋、冬の3回にわたって提供されます。具体的な添削指導内容には、解答のポイントや改善点、復習のためのアドバイスなどが含まれ、学力向上を促します。

また、出題の背景情報や添削問題の分析結果、副題なども提供され、教師の負担を軽減することが狙いです。この便利なシステムにより、教員はより効果的に生徒の指導を行うことができ、指導力の向上にもつながるのです。

レベルアップを目指す

「進研ゼミ」が長年の指導経験を元に開発したこのサービスは、記述式問題を中心に段階的な指導を行い、生徒の思考力、判断力、表現力を着実に高めることを目的としています。生徒が提出する添削課題に対しては、赤ペン先生からしっかりとしたフィードバックがあり、つまずきポイントや注意点が明確化されることで、生徒のやる気を引き出します。また、各問題の出題意図や生徒の理解度を分析した結果も示されるため、教師も生徒の理解状況を把握しやすくなります。

このように、ベネッセの新しい取り組みは、教育環境の向上につながるとして大きな期待が寄せられています。質の高い教育は、今後の教育現場においてますます重要視されることでしょう。「進研ゼミ」の添削指導により、一人でも多くの生徒が夢に向かって羽ばたくことができるよう、ベネッセは今後も全力でサポートを続けていきます。