外国人労働者の安全向上へ、ベトナム語・英語の特別教育Web講座が登場
最近、日本の建設業界では外国人労働者の増加が顕著であり、その中でも特にベトナムからの労働者が多い現状です。彼らが安全に業務を遂行できるよう、CIC日本建設情報センター(以下、CIC)は新たに「高所作業車の運転の業務に係る特別教育」のWeb講座を開始しました。この講座は、ベトナム語及び英語の字幕付きで提供され、外国人労働者が自国の言葉で学べる環境を整えることで、さらなる安全性の向上を目指しています。
高所作業車特別教育Web講座の概要
CICは2024年9月17日から、この新しい教育プログラムの申し込みを開始します。これにより、既存の日本語講座に加え、外国語字幕版が登場し、特に外国人技能実習生に向けた学びの場を充実させることができます。これにより、外国人労働者が高所作業車の運転に必要な知識や技能を母国語で学べるようになり、作業環境の安全性が一層高まる見込みです。
このウェブ講座は、受講から修了証の発行までがすべてオンラインで完結し、受講者は自宅や職場から、自分のペースで学習できます。さらに、AI顔認証システムにより、受講者が全ての教育内容を受けたかどうかが正確に確認されるため、安全対策が保証されます。
カリキュラムの詳細
講座の受講内容は多岐にわたり、高所作業車に関する基礎知識や、作業に関する装置の構造、災害事例、関係法令なども詳しく学べるよう設計されています。具体的には、以下のようなカリキュラムが組まれています:
- - 高所作業車に関する基礎知識:57分
- - 装置の構造及び取り扱い:2時間4分
- - 原動機の知識:1時間1分
- - 力学等と電気の知識:35分
- - 災害事例:26分
- - 関係法令:1時間1分
- - 実技:3時間以上(各事業所にて実施)
受講料は税込11,550円で、教材費や修了証、実技教育サポート資料が含まれています。
外国人労働者の増加とその安全性
厚生労働省の調査によると、外国人労働者数は年々増加し、特に建設業における雇用率が急激に上昇しています。その中でも、ベトナム出身の労働者は全体の25.3%を占め、次いで中国、フィリピンの労働者が多いとされています。このような状況を受け、CICは外国人労働者のための安全教育に力を入れることが必要とされています。
建設業界では重機の操作や高所作業が多く、高いリスクが伴います。事故を未然に防ぐためには、適切な安全教育が不可欠です。また、言語の壁を乗り越えるためにも、外国語での教育の充実が求められています。
法律と倫理の観点から
労働安全衛生法に基づき、雇用主は労働者の安全を確保する法的義務があります。これは外国人労働者にも適用され、適切な教育が行われなければ企業は法的な責任を問われることがあります。
安全な環境を提供することで、外国人労働者が安心して働ける場所を確保し、これにより作業の効率や生産性が向上し、企業の成長にも寄与します。
まとめ
CIC日本建設情報センターの新しいWeb講座は、外国人労働者の安全を守るための重要な一歩です。彼らが安全に業務を遂行できるよう、言語の壁を乗り越えた質の高い教育を提供することが、建設業界全体の安全性向上に繋がります。今後ますます増加していく外国人労働者に向けた取り組みとして、CICの講座に注目です。
詳しくは
こちらからお申し込みすることができます。