カギケノリでゲップ削減
2024-05-23 10:10:01

牛のゲップ削減に貢献!カギケノリによるメタンガス排出量削減に向けた共同研究開始

牛のゲップから排出されるメタンガス削減に向けた画期的な取り組み



地球温暖化問題において、家畜のゲップから排出されるメタンガスは無視できない存在です。メタンガスは二酸化炭素よりもはるかに高い温室効果を持つため、その削減は喫緊の課題となっています。この問題に対し、株式会社サンシキ、理研食品株式会社、高知大学による共同研究が新たな光明をもたらしています。

カギケノリ:メタンガス排出量を最大98%削減



3者は、熱帯から温帯の海域に広く生息する紅藻類の一種である「カギケノリ」に着目。カギケノリを牛の飼料に0.2%混ぜて与えることで、メタンガス排出量を最大98%削減できることが研究で確認されています。この驚異的な効果は、世界中の研究機関や企業が注目する大きな要因となっています。

共同研究体制と期待される成果



株式会社サンシキは、カギケノリを配合した飼料サプリメントの開発を推進しています。高知大学が持つ優れた種苗技術と、理研食品株式会社が持つ陸上養殖の専門知識を組み合わせることで、カギケノリの大量生産、そして早期の商品化を目指します。

サンシキと高知大学は既にカギケノリの培養技術確立に成功しており、理研食品とは2018年から続く緑藻ヒトエグサの陸上養殖における成功実績があります。これらの実績と連携により、カギケノリを用いたメタンガス削減に向けた取り組みは、大きな期待を集めています。

カギケノリの大量生産と畜産業界への貢献



今回の共同研究は、カギケノリの安定的な大量生産体制確立に大きく貢献すると期待されています。カギケノリ配合飼料が普及すれば、畜産業界全体の温室効果ガス排出量を大幅に削減できる可能性があります。これは、地球温暖化対策に大きく貢献するだけでなく、持続可能な畜産を目指した取り組みとして、世界的な注目を集めるでしょう。

今後の展開と展望



3者は、研究開発を加速させ、早急にカギケノリ配合飼料サプリメントの商品化を目指します。将来的には、カギケノリの生産技術をさらに高度化し、より多くの畜産農家に提供することで、世界規模でのメタンガス削減に貢献していくことを目指しています。この取り組みは、地球環境保全と畜産業界の未来を担う、重要な一歩となるでしょう。

関係各社のコメント



株式会社サンシキ 代表取締役 久保田遼氏:「カギケノリを用いたメタンガス削減は、持続可能な社会の実現に大きく貢献できると信じています。理研食品様、高知大学様との強力なパートナーシップにより、この技術を世界に広めていきたいと考えております。」

理研食品株式会社 原料事業部長 佐藤陽一氏:「長年培ってきた陸上養殖技術を活かし、カギケノリの安定生産に貢献できることを嬉しく思います。本研究を通じて、畜産業界の持続可能性向上に貢献できるよう尽力してまいります。」

高知大学 海洋植物学研究室 平岡雅規教授:「高知大学が持つカギケノリの種苗技術が、この重要な研究に貢献できることを大変光栄に思います。持続可能な畜産を実現するため、今後も研究開発を推進してまいります。」

まとめ



牛のゲップによるメタンガス排出削減に向けた、株式会社サンシキ、理研食品株式会社、高知大学による共同研究は、地球温暖化対策における画期的な取り組みです。カギケノリの持つ高いメタンガス削減効果と、3者それぞれの高い専門性を組み合わせることで、畜産業界の持続可能性に大きく貢献する成果が期待されます。

会社情報

会社名
株式会社サンシキ
住所
東京都渋谷区恵比寿西2-4-8ウィンド恵比寿ビル8F
電話番号
090-5522-1109

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。