神戸市の里山で進化するSDGs農業
近年、都市近郊農業の重要性が高まる中、神戸市では西北神に広がる豊かな里山農村地域を舞台に、持続可能な農業モデルの確立に向けた取り組みが進んでいます。特に注目されるのが「こうべ里山SDGs農業」として展開される新たなプロジェクトです。
持続可能な農業モデルの実現
神戸市は、「みどりの食料システム戦略」に即した地元の農業振興を推進しています。これは、生産地と消費地が近接している利点を生かし、環境への配慮と生物多様性を重視した有機農業を含む地域資源の循環型・環境保全型農業モデルを目指すものです。その取り組みの一環として、牛ふん堆肥の利用促進や、下水から回収した「こうべ再生リン」を配合した肥料の開発を行っています。
ペレットたい肥の登場
この度、神戸市では市内で生産された牛ふんたい肥を円柱状に加工した「ペレットたい肥」の販売が開始されます。一般財団法人神戸農政公社が製造するこのペレットたい肥は、扱いやすく散布が簡単なことが特長です。さらに、保存性が高いため、広域流通にも対応しています。大きさが均一で品質が安定しているため、農家にとっても嬉しい商品です。加えて、こうべ再生リンとの混合肥料の開発も予定されているため、品質の向上が期待されます。
商品情報
新しいペレットたい肥には、以下の商品が含まれています。
- - 牛ふん堆肥ペレット:内容量は12㎏で、希望小売価格は990円(税込)。販売はJA兵庫六甲西・北営農総合センターで、2024年11月21日に開始予定です。
- - こうべSDGs堆肥:内容量1㎏で、希望小売価格は400円(税込)。市民向けにJA兵庫六甲の直売所及びホームセンターで販売され、2024年12月下旬からとなります。
PRイベントの実施
神戸市はこの取り組みを広く周知するため、市民が自らSDGsに関わる機会を提供するPRイベントを開催する予定です。イベントは、2024年11月2日(土曜)14時から15時まで市営地下鉄名谷駅前広場で行われ、参加者には久元市長や神戸観光親善大使が登壇します。また、40個のこうべSDGs堆肥サンプルが配布される予定で、先着250名には肥料サンプルや花壇苗も配布されます。
まとめ
神戸市の里山SDGs農業は、持続可能で地域資源を循環利用する農業モデルを実現するために新たな取り組みを始めています。今後も関係者と連携し、進化を続けていくことが期待されます。興味のある方はぜひ、ペレットたい肥を手に取ってみてください!
お問い合わせ
- - ペレットたい肥に関するお問い合わせ:一般財団法人 神戸農政公社 TEL:078-991-1557
- - PRイベントに関するお問い合わせ:神戸市経済観光局農政計画課 TEL:078-984-0369