大正の夢 秘密の銘仙ものがたり展
神戸ファッション美術館で、2025年4月12日から特別展「大正の夢秘密の銘仙ものがたり」が開催されます。この展覧会では、銘仙の美しさと魅力を余すところなく紹介し、その歴史的意義を探る内容となっています。
銘仙とは
銘仙(めいせん)は、大正から昭和初期にかけて、特に女学生たちの間で流行した平織りの絹織物です。この技法では経糸(たていと)と緯糸(よこいと)をずらして織りあげることにより、色の境界が滲んだような独特の表情が生まれます。デザインは多種多様で、色とりどりのかわいらしい柄が特徴的です。現代においてはアンティーク着物としても高い人気を誇っています。
「ファッションは時代を映す鏡」と言われる中、銘仙の模様や着こなしからは当時の社会情勢や女性のライフスタイルの変化が垣間見えます。この特別展では、約600点に及ぶ桐生正子氏のコレクションから選りすぐりの約60点の着物と関連資料が展示され、レトロモダンな銘仙の魅力が紹介されます。
展覧会の詳細
- - 会場: 神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2-9-1)
- - 会期: 2025年4月12日(土)〜6月15日(日)
- - 開館時間: 10:00〜18:00(入館は17:30まで)
- - 休館日: 月曜日、5月7日(水)(ただし5月5日(月・祝)は開館)
- - 観覧料: 一般1,000円(800円)大学生・65歳以上500円(400円)高校生・神戸市内在住の65歳以上は無料。和装での来館者には団体料金の適用も。
本展は、神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社の主催で、サンテレビジョンおよびラジオ関西の後援のもと行われます。
展示構成
特別展は、以下の4つのテーマに沿って構成されています。
1.
Neo Classic: 日本の伝統紋様を新たに解釈した古典プラス柄。
2.
Girlish: 西洋文化の影響を受けたロマンチックな花や蝶。
3.
Geometric: 昭和初期の新しいアートの潮流を汲んだ幾何学模様。
4.
Kitsch: 時代やブームを反映した楽しい意匠。
展示される銘仙のバリエーションは豊富で、約60点の着物が構成展示されており、当時のポスターや生地見本、図案の原画なども展示される予定です。
最後に
この特別展「大正の夢秘密の銘仙ものがたり」は、今まで見たことのない華やかで豊かな銘仙の世界を楽しむことができる貴重な機会です。興味のある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。詳細な情報やお問い合わせは、神戸ファッション美術館の公式ウェブサイトまたはお電話でご確認ください。