グロービス経営大学院、全日制MBAプログラムの卒業式を挙行
2023年8月24日、東京都千代田区にあるグロービス経営大学院で、全日制英語MBAプログラムの2025年度卒業式が開催されました。今年度は20カ国から集まった44名の卒業生が共に新たな一歩を踏み出しました。
学長堀義人の激励の言葉
式辞を務めた学長の堀義人氏は、卒業生たちに冒険心を持ち、ビジョンを描くことを求めました。「リスクを恐れず、逆境をチャンスと捉えて成長を遂げてください」と伝え、ポジティブな気持ちで未来に挑む姿勢を励ましました。テクノロジーとイノベーションを重要視する現代、適応力が求められる今、彼は経営の力を最大限に活かし、信じる道を進むことを呼びかけました。
卒業生の心に響くスピーチ
卒業生代表としてスピーチを行ったのは、Academic Excellence Awardを受賞したAndy Meade氏(イギリス)とRenee Lyn Reyes氏(フィリピン)です。
Andy氏は、リーダーシップの本質について語り、「称号や肩書きは関係なく、自身の行動が結果を生む」と強調しました。逆境に直面しても、失敗を恐れず挑戦し続けることが大切だと述べ、「好奇心を持ち、自らを信じて行動する力を持て」と熱く語りました。
一方、Renee氏はグロービスでの経験を「3Cのフレームワーク」として取り上げ、仲間(Community)、変化(Change)、挑戦(Challenge)の3つが自身の成長に寄与したと振り返りました。卒業生全員に向け、「自分に問いかけ、過去の自分と比較しながら成長を実感してほしい」とメッセージを送りました。
国際色豊かな環境での学び
グロービス経営大学院は、2009年にパートタイムプログラム、2012年に全日制プログラムを開始し、高まる国際的なニーズに応える教育を実施しています。今年度の卒業生は、カナダ、チリ、中国、コロンビア、フランスなど、幅広い国々から参加しており、特に全日制プログラムの約90%が海外からの学生です。これにより、様々な文化背景を持つ仲間との交流がもたらされ、国際的なビジネスパーソンとしての成長が促されています。
テクノベート時代への対応
近年、グロービスでは「テクノベート科目」を導入し、社会変化への対応能力を高める取り組みを行なっています。このプログラムでは、テクノロジーを駆使してイノベーションを生み出すスキルを習得できるよう、様々な科目が用意されています。例えば、「Robotics and AI Business Innovation」や「Innovation through Virtual Teams」など、先進的な内容が組み込まれています。
さらに、コーポレート・メンターシップ・プログラム(CMP)を通じて、日本の100社以上の企業との連携を強化し、実務経験やネットワークの構築を支援しています。これにより、MBA生はより実践的な知識を身につけ、現実のビジネス課題に挑む力を養成することができるのです。
今後も続くグロービスの挑戦
グロービス経営大学院は、今後もビジネスリーダーとして成長する学生たちを支えていくことに注力します。多様な学生が集まり、国際的な視野を持った経営者を育成し、テクノベート時代に最適な知識とスキルを提供し続けることで、時代の要請に応えていく方針です。次世代のビジネスシーンで活躍するリーダーたちが育つ環境を、今後も整え続けることでしょう。