新十津川町で始まる次世代ドローン物流システムSkyHub®の全貌

新十津川町で実現する新たな物流インフラ

新十津川町で2024年7月25日、次世代物流システム"SkyHub®"の社会実装が開始されました。この取り組みは、新十津川町長の谷口秀樹氏が先導し、株式会社エアロネクストやNEXT DELIVERY、電通北海道と連携して進められています。これにより、地域の物流課題を解決する新しい時代の幕開けが期待されています。

SkyHub®とは

SkyHub®は、ドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流システムで、地域社会のニーズに応じて特化したサービスを提供します。新十津川町では、8月1日よりフードデリバリーサービスや買い物代行サービスを展開し、効率的かつ持続可能な物流の仕組みを構築することを目指しています。

ドローンデポの開所式

新十津川町では、SkyHub®の拠点としてドローンデポの開所式も行われ、報道関係者向けに実際のドローン配送デモが行われました。あるキャンプ場に向け、地域の商店から提供されたBBQセットがドローンによって配送される様子は、参加者たちの注目を集めました。利用者たちからも「地元の食材を手軽に受け取れる」と高評価が寄せられました。

提供予定のサービス

1. フードデリバリーサービス（SkyHub®Eats）
提携する飲食店からの料理をドローンまたは軽バンでお届けします。配送料は200円（税込）、加えて商品代金の約10%的なサービス料が想定されています。

2. 買物代行サービス（SkyHub® Delivery）
地域の商店やスーパーで購入した商品を、希望する日時に届けるサービスです。地域の商店に対するDX化の一環でもあり、ネットスーパーとしての利用も促進されます。

地域の課題を解決する

新十津川町では、少子高齢化や人口減少に伴う物流の課題に対応するため、持続可能な物流網を構築しています。具体的には、ドローン配送を活用することで、地域の食材を迅速に届けることが可能になり、買い物の手間を軽減します。

また、''ドローンのまちづくりに関する連携協定''のもと、町内の様々な企業との協力が進められており、今後もサービスエリアを拡大し新たなルートを設ける計画です。

期待される成果

この新しい物流システムの導入により、新十津川町は全国で第11番目に社会実装フェーズに入った自治体となりました。物流効率の向上に加え、地域住民の生活クオリティ向上にも寄与すると考えられています。

エアロネクストが開発した物流専用ドローンAirTruckを使用することで、効率的で安定した配送が実現され、持続可能な社会に向けた新たな一歩として注目が集まっています。

未来への展望

今後、SkyHub®を中心に新しい物流の形が実現し、多様なサービスが提供されることが期待されます。新十津川町の｢ドローンのまちづくり｣が全国に広がり、持続可能な社会に向けたモデルケースとなる日も近いでしょう。

新十津川町が描く未来に期待が高まります。地域住民や企業との協力を通じ、ドローン物流の力で快適な暮らしを実現することが求められているのです。