大林組、ニュージーランドで再生可能エネルギー事業を拡大!Eastland Generation社と資本提携
株式会社大林組は、ニュージーランドにおける再生可能エネルギー発電事業を拡大するため、現地企業のEastland Generation社(EG社)と資本提携を行いました。6月19日には、両社の関係強化に向けた記念証書に署名が行われ、訪日中のクリストファー・ラクソン・ニュージーランド首相も立ち会いました。
大林組は、2012年から再生可能エネルギー事業に参入しており、太陽光、風力、木質バイオマスなど、国内で複数の発電所を運営しています。今回の提携により、EG社の地熱や水力発電所が加わることで、発電容量の拡大と事業ポートフォリオの拡充が実現します。
EG社にとっても、大林組の資本参画は財務健全性の向上に繋がり、開発中の案件を確実に推進していくことが期待できます。さらに、大林組のネットワークや技術を活用することで、中長期的な成長機会を獲得できることも大きなメリットです。
大林組は、今回の提携を通じて得られた技術や知見を、国内で開発中の地熱発電事業に還元するとともに、新たなビジネス機会の創出を目指します。特に、ニュージーランドにおけるグリーン水素の製造や、日本への輸出に必要なグリーン電力を確保することで、同国でのグリーン水素バリューチェーン構築を推進していきます。
ラクソン首相は、このパートナーシップについて、「投資と知識の共有を通じて、ニュージーランドと日本の企業が互いに協力し、価値を高め合う素晴らしい機会」とコメントしました。また、EG社のマタヌク・マフイカ会長は、「大林組とのパートナーシップにより、両社の専門知識を融合し、カーボンニュートラル実現に向けた持続可能なエネルギー開発を推進できる」と述べています。
大林組は、今回の資本提携を機に、アジア・オセアニア地域への再生可能エネルギー事業展開を加速し、グローバル規模でのカーボンニュートラル実現に貢献していくことを目指しています。
ニュージーランドにおけるグリーン水素のバリューチェーン
大林組は、今回の提携を通じて、ニュージーランドでグリーン水素の製造から輸出までのバリューチェーン構築を目指しています。EG社が保有する地熱発電所などの再生可能エネルギー発電所を活用することで、水素製造に必要なグリーン電力を確保し、日本へ輸出することで、カーボンニュートラルな社会の実現に貢献していきます。
今後の展開
今回の資本提携は、大林組とEG社の両社にとって大きな転換点となります。両社はそれぞれの強みを活かし、協力することで、再生可能エネルギー事業の更なる発展と、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを加速させていくことが期待されます。
大林組について
株式会社大林組は、1893年創業の総合建設会社です。国内外で数多くのプロジェクトを手掛け、社会インフラ整備や都市開発に貢献しています。近年では、再生可能エネルギー事業にも注力しており、環境問題への取り組みを積極的に進めています。
Eastland Generation社について
Eastland Generation社は、ニュージーランドのギズボーン市を拠点とする再生可能エネルギー発電事業者です。地熱、水力、太陽光発電などを運営しており、持続可能なエネルギー開発に取り組んでいます。