ファミリーレストランの口コミ分析で見えたブランドの強み
業界最大級のインバウンドビジネスメディア「訪日ラボ」を運営する株式会社movが、ファミリーレストランチェーン3ブランドに寄せられた33,756件の口コミを分析しました。本レポートでは、特に人気の高いブランドを徹底解剖していきます。
調査対象のブランドと店舗数
対象としたのは以下の3つのブランドです。
- - ジョイフル(607店舗)
- - ロイヤルホスト(225店舗)
- - デニーズ(99店舗)
調査の対象はランダムに選ばれた店舗で、口コミの量や評価、外国語コミュニケーションの比率など、さまざまな観点から分析を行いました。
ロイヤルホスト:高評価の理由
特筆すべきは「ロイヤルホスト」です。このブランドは、1店舗あたりの口コミ数が最も多く、さらに平均評価も最も高い★3.94という結果でした。高評価層、つまり★4以上をつけた口コミが72.4%を占めており、他の2ブランドと比較しても飛び抜けた結果です。
人気のキーワード
「ロイヤルホスト」に寄せられた口コミでは、多くのキーワードが特に高評価を得ていました。中でも「ドリンク」と「雰囲気」というキーワードは、ポジティブな文脈で頻繁に使用されています。たとえば、ドリンクバーの充実や清掃状態に対する高評価が多く見られ、雰囲気に関しても清潔感や開放感が強調されています。
一方で「残念」といったネガティブなキーワードも見逃せません。ドリンクバリエーションの不足や短縮された営業時間についての不満が多く寄せられていました。
料理と料金の評判
さらに、料理や料金に関する分析も行われました。「ロイヤルホスト」では、料理に関するポジティブ率が高く、「値段と品質が見合っている」との口コミが多数確認されました。この点についても「ジョイフル」や「デニーズ」における不満とは対照的です。
総括
本レポートでは「ロイヤルホスト」の強みが浮き彫りになりましたが、他のブランドもそれぞれに特徴があります。ファミリーレストラン業界において、どのように顧客の期待に応えているのか、今後の動向に注目です。
また、訪日外国人をターゲットとしたインバウンド向けサービスも提供されており、多言語の口コミ分析や店舗情報の整備が進められています。このような多面的なアプローチが、ファミリーレストラン業界全体の成長を後押しすることでしょう。