オラクルとAMDがAI分野での大規模協業を発表
オラクルとAMDの新たな協力
2025年10月23日、オラクルとAMDは、AI機能の大規模な展開を実現するために、長年の連携を更に強化することを発表しました。二社のパートナーシップは、お客様がAIアプリケーションを自由に利用できる環境を提供し、次世代のAIモデルの要件を満たすための新たなインフラストラクチャの構築に焦点を当てています。
AIスーパークラスターの展開
今回の発表により、オラクルのクラウドインフラ「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」に、AMD Instinct™ MI450シリーズのGPUを活用した新しいAIスーパークラスターが加わります。この新しいプラットフォームは、最初に5万基のGPUを搭載し、2026年第3四半期からサービスを開始予定です。
このAIスーパークラスターは、運用する企業にとって非常に重要な存在となるでしょう。オラクルとAMDの技術によって、AIモデルのトレーニングと推論を効率よく行うことが可能となります。AMD Instinct MI300XやMI355X GPUを搭載したサービスは、特に急速に進化しているAI市場での需要を満たすことを目指しています。
大規模AIキャパシティへの需要
AI技術の進展に伴い、大規模なAIキャパシティへのニーズは高まっています。オラクルが計画したAIスーパークラスターは、AMDの「Helios」ラック設計に基づいており、高いスケーラビリティとエネルギー効率を実現します。これにより、AIのトレーニングや推論はより効率的に行えるようになります。
最新技術の活用
最新のAMDプロセッサやネットワーキング技術を活用することで、オラクルは、クライアントが必要とする高性能で柔軟なインフラを提供します。「Oracle Acceleron」による高度なネットワーキングも相まって、AIアプリケーションのパフォーマンスが大幅に向上します。オラクルのエグゼクティブ・バイスプレジデント、マヘッシュ・シャガラジャンは言います。「お客様は世界で最も野心的なAIアプリケーションを構築しており、その要求に応えるためにこのインフラが必要です。」
効率的な構造
新しいソリューションは、特にAIトレーニングに求められる大規模なデータ処理を実現するための基盤として設計されており、エネルギー効率やパフォーマンスを最大化することが目指されています。密度の高い液冷式76 GPUラックを使用することで、コストとエネルギー効率を最適化し、企業が実行するAIワークロードに対して優れたレスポンスを提供します。
今後の展開
オラクルは、AMD Instinct MI355X GPUを使用した「OCI Compute」の一般提供も発表しました。この新機能により、最大131,072基のGPUを用いた大規模な「OCI Supercluster」を構成することが期待されており、オープンソースの環境で柔軟なAIトレーニングが行えることは、さまざまな企業にとって次なる可能性を秘めています。
結論
オラクルとAMDのパートナーシップは、AI技術の急成長が続く中、企業が求めるインフラと支援を提供するために重要な位置にあります。この新しいAIスーパークラスターは、進化するテクノロジーのニーズにしっかりと応えるために設計されており、今後のAI分野での展望を広げる大きなステップと言えるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
日本オラクル株式会社
- 住所
- 東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
- 電話番号
-
03-6834-6666