高耐トラッキング塗料
2026-04-01 15:03:56

住友ベークライトが高耐トラッキング性エポキシ塗料を開発しEV市場に貢献

住友ベークライト、エポキシ樹脂粉体塗料を開発



住友ベークライト株式会社(本社:東京都品川区)は、非常に高い耐トラッキング性を持つ電気絶縁用の粉体塗料を開発しました。この新たな素材は、比較トラッキング指数(CTI)が900Vに達しており、高電圧を扱う導体の絶縁被覆に適した無溶剤型エポキシ樹脂系絶縁塗料です。

開発の背景



近年、EV(電気自動車)の航続距離を延ばし、充電時間を短縮するために、特に欧米ではEVの電気システムの800V化が進んでいます。この流れはEVだけでなく、電動垂直離着陸機(eVTOL)やその他の高出力電子機器にまで拡大しています。産業機械や洋上風力発電船、太陽光発電システム、大規模蓄電池システムでも1kV級の製品が増えているため、高耐トラッキング性のある絶縁塗料が求められています。

住友ベークライトは、これらのニーズに応えるべく、CTI 900Vという性能の優れたエポキシ樹脂粉体塗料の開発に成功しました。

プロダクトの特長



この高耐トラッキング性エポキシ樹脂粉体塗料は、一般的に導体表面に絶縁性を付与するために使用される粉体塗料の中でも特に優れた特性を持っています。特に、環境保護、形状安定性、生産性の面で無溶剤型粉体塗料は液状塗料に比べて有利です。しかし、これまでの熱可塑性樹脂に基づく粉体塗料では、使用環境における絶縁性の低下のリスクがありました。

この新製品は熱硬化型のエポキシ樹脂を用いているため、導体との間で反応が生じ、強力な接着力を発揮します。その結果、信頼性の高い絶縁性能が実現されました。

このエポキシ樹脂粉体塗料は、通常の塗膜による絶縁破壊電圧が30~40kV/mmという高レベルながら、CTI値が900Vであることが確認されています。これは、UL規格のSTT試験に基づいているため、高汎用性を持つ製品と言えるでしょう。

開発・生産における利点



新エポキシ樹脂粉体塗料は、900Vの通電状態においてもその性能が維持され、絶縁特性が長持ちします。そのため、導体間の沿面距離を短縮でき、電気システムやデバイスの小型化、高効率化に貢献します。また、金型を必要とせず、さまざまな形状の導体表面にも薄く塗装可能です。

今後の計画



EV市場では、システム電圧が800V化の流れで高耐トラッキング性能への需要が急速に高まっています。住友ベークライトは、EVのバッテリーバスバー向けにまずはこの製品を展開し、他の用途への展開も計画中です。最終的には、ドローンや風力発電機のモーターに使用されるバスバーなど、幅広い用途に対応する製品開発に力を入れていく意向です。

新製品はCTI900Vの性能が確認されたため、サンプル供試を早速開始する予定です。住友ベークライトは、エポキシ樹脂塗料を通じて、今後の高電圧化に対応し、さまざまな業界で活躍していくことでしょう。

本件に関するお問い合わせ



住友ベークライト株式会社マテリアルズソリューション営業本部複合材料・成形品営業部
TEL: 03-5462-4757
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会社情報

会社名
住友ベークライト株式会社
住所
東京都品川区東品川二丁目5番8号 天王洲パークサイドビル
電話番号
03-5462-4111

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