「平等」を追求する福祉施設
2024-05-31 22:28:13
「平等」を追求する福祉施設「といろのいえ。」と「TOIRO」が誕生 お寺出身の起業家と元料亭料理人が目指す未来とは?
1000年続く「平等」を願って──京都の福祉施設「といろのいえ。」と「TOIRO」
コロナ禍において、多くの福祉施設が困難に直面しました。特に、障害者向けグループホームは、医療設備の不足から感染拡大のリスクにさらされていました。そんな中、僧侶としての経験を持つ冨田宏樹氏は、自身の経営経験を活かし、障害者支援に携わることを決意。京都に障害者向けグループホーム「といろのいえ。」と就労支援B型事業所「TOIRO」を設立しました。
「あるがまま」を受け入れる
冨田氏の施設設立の背景には、幼少期からのお寺での経験が大きく影響しています。「如」の教え、つまり「あるがまま」を受け入れるという仏教の精神が、障害の有無に関わらず全ての人を平等に受け入れるという氏の信念の根底にあります。
「といろのいえ。」の施設長である冨田氏は、「障害の有無に関わらず、すべての人を平等に受け入れたい」という思いを語ります。元料亭料理人の亀井亮太氏と共に、従来の福祉施設にはない、利用者の個性を尊重し、人生を豊かに彩る取り組みを展開しています。
利用者の笑顔のために
「といろのいえ。」では、入居者の多くが、健常者のように気軽に外出してストレスを発散することが難しい現状があります。そこで、亀井氏は料亭で培ったおもてなしの精神を活かし、365日、食事を通して入居者の生活を豊かに彩ることを目指しています。
料亭レベルの食事と多様な就労支援
「TOIRO」では、利用者の特性や興味に合わせた多様な就労支援を提供しています。おしぼりの点検や折り込み作業から、紙袋制作、フラワーシャンデリア制作、天然アロマ液の瓶詰め、データ入力、SNS動画編集まで、幅広い業務内容を用意。さらに、利用者個人の講演会や舞台のマネジメントも行っています。食事は、京都で修業した亀井氏による朝・夕食に加え、ミシュラン一つ星シェフや福岡の健康居酒屋「焼鳥・焼牛 健」とのコラボレーションによる特別なメニューも提供予定です。
未来への展望
冨田氏と亀井氏は、「他にはない福祉施設を作る」という目標を掲げています。そのために、「といろのいえ。」のサービス充実化はもちろん、「TOIRO」では他施設を凌駕する高水準の工賃を実現することで、利用者への還元を目指しています。明るく清潔な環境を提供し、全国的に人手不足が課題となっている就労支援B型事業所の経営を成功モデルとして確立。継続的な利益を上げ、利用者への還元を最大化することが、彼らの大きな目標です。
企業情報
会社名:株式会社HIT
代表者:池尻宣徳
設立日:令和4年10月14日
本社所在地:福岡県福岡市東区若宮3-2-12 NAビル1F
グループホーム「といろのいえ。」:福岡県福岡市東区若宮3-2-12 NAビル2F
就労支援B型事業所「TOIRO」:福岡県福岡市東区多々良1丁目2-10 2F
問い合わせ先
グループホーム「といろのいえ。」:092-671-8787
就労支援B型事業所「TOIRO」:092-710-8818
会社情報
- 会社名
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株式会社HIT
- 住所
- 福岡県福岡市東区若宮3-2-12NAビル1階
- 電話番号
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