現役大学生が選ぶ「103万円の壁」とは
株式会社RECCOOの『サークルアップ』が実施した調査によると、現役大学生の約90%が103万円の壁を壊すことに賛成していることが明らかになりました。この結果は、若者の政治に対する関心の高まりを示すものであり、特に選挙に関連した意識調査においても興味深いデータが得られました。
103万円の壁に対する新たな視点
「103万円の壁」とは、所得が103万円を超えると税金や社会保険料の負担が発生することから、アルバイトをする大学生にとっては一つの心理的ハードルとなっています。今回の調査では、68%の大学生がこの壁を意識しながらアルバイトを行っていることがわかりました。これに対し、90%がこの壁を打破すべきだと考えているのです。
この調査の中で最も注目されたのは、国民民主党の政策への関心です。現役大学生の32%が、同党の「103万円の壁を壊す政策」に興味を持っていると回答し、政治的意識が若者の生活に密接に関係していることを示しています。
選挙への関心と行動
さらに興味深いのは、約52%の大学生が衆議院選挙に実際に行ったと回答した点です。若者が政治に参加していることを示すこの数値は、約26%が「とても興味がある」とし、41%が「少し興味がある」と答えています。政治への議論が重要視されていることが伺えます。
大学生の投票先として、自民党が29%、立憲民主党が28%、国民民主党が25%を獲得しており、若者の政党支持も顕著です。特に国民民主党は、「103万円の壁を壊す政策」に力を入れているため、大学生からの支持を集めやすいと考えられます。
情報収集と選挙の未来
また、47%の大学生が自ら積極的に衆議院選挙について情報を収集しているという結果も得られました。この情報源としては、テレビが最も多く45%、続いてX(旧ツイッター)や新聞、ニュースアプリが挙げられます。
選挙の結果についての大学生の反応を見ても、「選択肢が多くなかった」との意見や、「自民党が一強にならず、安心した」との声が寄せられており、彼らが政治に対して一層の関心を持つ結果となりました。
Z世代のリアルな声
近年、若者の選挙離れが問題視されていますが、今回の調査結果は若者が政治に対して真摯に向き合っていることを証明しています。国民民主党の政策のように自らの生活に関わる問題について、より関心を持つきっかけとなることが今後の政治参加につながるかもしれません。
■サークルアップと調査の役割
『サークルアップ』では、Z世代のリアルな声を伝えるための調査を行っており、企業へのローデータ提供も行っています。現在の若者がどのように政治や社会に関与しているのかを知ることは、今後の方向性を考える上でも非常に重要です。
これらの調査を通じて、Z世代の現役大学生が持つ本音や意見を引き出し、社会全体への影響を見極めることが期待されています。例えば、103万円の壁を破ることがどれだけの影響をもたらすのか、引き続き注目していく必要があるでしょう。