名古屋商科大学において、2012年からスタートした独自の海外インターンシッププログラムが大きな成果を上げています。参加者はこれまでに累計1050名に達し、2025年春の選抜者54名がこの数に加わります。このプログラムは、成長著しいアジア9ヶ国を対象に、日系企業や現地法人での就業体験を通じて国際的な視点を育むことを目的としています。
海外インターンシップは、2週間から最大3ヶ月にわたって行われ、学生たちは実際のビジネスの現場で多くの経験を積むことができます。これにより、将来のキャリアに対して具体的なビジョンを持つことができるようになります。参加する学生の中には、大学入学前からこのプログラムの参加を希望する人もいれば、プログラムに参加した先輩たちに触発されて入学後に参加を決めるケースもあります。いずれにしても、本学が提供するこのプログラムは、学生にとって自身の成長やキャリア設計において大いに役立つ機会となっています。
その背景には、海外インターンシップが学生たちにどのような影響を与えているのか、多くの成功事例があります。実際にインターンシップを経験した経済学部の今井さんは、ベトナムにあるコンサルティング会社での実習を通じて、多くの貴重な体験を得たと話しています。
彼女は主に、日系企業がベトナムでビジネスを展開するために必要な外部環境調査やマーケティングリサーチを行い、その結果をレポートとしてまとめる業務に携わりました。特に「日本のZ世代とベトナムのZ世代の比較」というテーマに挑戦し、ベトナムの若者のトレンドを分析しながら、報告書やプレゼンテーションを作成したそうです。
インターンシップの期間中、今井さんは社員の方々の理解とサポートを受けながら、中間報告会を行う機会にも恵まれました。この報告会では、ゼロから情報を集める難しさや、ビジネスにおいて求められる資料のクオリティを意識する大切さを学びました。その体験を通して、社員からのフィードバックを受け、自分が目指すべき成果物のレベルを認識し、ビジネスの現場で通用するものが何かを深く理解することができました。
このように、名古屋商科大学の海外インターンシップは、学生たちにとって貴重な学びの場であり、国際的な視点を養うための大きなチャンスを提供しています。これからも多くの学生がこのプログラムを通じて成長し、国際社会で活躍することが期待されます。