ヤマチクの「okaeri」箸、世界大会で特別賞受賞!
熊本県玉名郡南関町に拠点を置く竹箸メーカー、株式会社ヤマチク。創業から60年以上、竹箸一筋で歩んできた同社が、世界を舞台にその技術と理念の高さを証明しました。
2024年11月、にっぽんの宝物世界大会において、ヤマチクのブランド「okaeri」が「地域独自体験&工芸・雑貨部門」で特別賞を受賞。これは、日本の伝統と文化を世界に発信する一大イベントにおいて、高い評価を得たことを意味します。
「okaeri」が特別賞を受賞した理由
「okaeri」は、単なる箸ではなく、日本の伝統と未来を繋ぐ、ヤマチクの想いが凝縮されたブランドです。「竹のお箸に、おかえり」をコンセプトに、箸の原点回帰を目指し、素材、デザイン、そして環境への配慮まで、細部にわたってこだわりが詰まっています。
その魅力は、軽くて掴みやすく、使い心地の良さだけではありません。箸先は四角く削られており、転がりづらくなっています。また、パッケージデザインも秀逸で、PentawardsやニューヨークADCなど、世界的なデザイン賞を受賞するなど、高い評価を得ています。
審査においては、プロダクトの完成度の高さに加え、日本の伝統を守り、持続可能な社会の実現に貢献しようとするヤマチクの姿勢が大きく評価されました。
3つの「おかえり」に込められた想い
「okaeri」ブランドには、3つの「おかえり」という理念が込められています。
1.
オリジンへの回帰: 箸の原点である竹への回帰。
2.
日常への浸透: 毎日の食卓に欠かせない存在として。
3.
循環型社会への貢献: 環境に配慮した持続可能なものづくり。
これらの理念は、ヤマチクの60年以上にわたる伝統と、未来への展望を象徴するものです。
ヤマチクの挑戦
ヤマチクは、地域の山々から一本ずつ竹を切り出し、純国産の竹箸を生産しています。有名ブランドへのOEM生産も手掛けながら、2019年に初の自社ブランド「okaeri」を立ち上げました。2023年には、工場敷地内に直営のファクトリーショップ「拝啓」をオープンするなど、積極的に事業展開を進めています。
今回の受賞は、ヤマチクの地道な努力と、日本の伝統文化への深い愛情の結晶と言えるでしょう。
代表取締役 山崎彰悟氏のコメント
「この度の受賞を大変光栄に存じます。『okaeri』は、日本のお箸の原点である竹のお箸に戻ってきてほしいという思いを込めた、ヤマチク初のブランドです。この賞は、ヤマチクが60年以上にわたり守り続けてきた持続可能なお箸づくりが評価されただけでなく、日本の箸文化の価値が世界に認められた証だと捉えております。『okaeri』を通じて、竹のお箸の優れた使い心地はもちろん、『いただきます』に込められた自然の恵みへの感謝の心や、万物を大切にする日本の食文化の精神を国内外により広く伝えてまいります。」
まとめ
ヤマチクの「okaeri」箸の受賞は、日本の伝統技術とサステナブルな取り組みが世界的に認められたことを示しています。この受賞を機に、「okaeri」はさらに注目を集め、日本の箸文化が世界へと羽ばたいていくことでしょう。