月額3,000円で受講可能なAI資格試験「E資格」プログラム始動

AI技術者の証明となるE資格

日本でのAI技術の進展に伴い、技術者への需要が高まっています。特に、東京大学の松尾豊教授が背後にいる「E資格」は高度なAI技術者であることを証明する資格として注目を浴びています。この資格は、トヨタ自動車やNVIDIA、Googleなど、名だたる企業が監修・協賛しており、その信頼性が高まっています。

E資格取得のための道のり

E資格を取得するには、日本ディープラーニング協会が認定したプログラムを受講する必要があります。これにより、受講生は知識を体系的に学び、資格取得のための準備が整います。これまでは、E資格試験の受講料が45万円と高額であったため、多くの人々が受講をためらっていました。

新プランの導入

このような中、Study-AI株式会社が新たに月額3,000円という低価格で提供する「ラビット・チャレンジ」プランを開始しました。このプランに申し込むことで、個人向けにE資格を受験するためのプログラムをリーズナブルに受講することが可能になります。ただし、入会金として2万円が別途必要です。

E資格の受験者数はまだ1,662名ほどと少数ですが、受講料の高さや「論文レベルの難易度」が都度課題となっていました。ラビット・チャレンジでは、まず中学生でも取り組める「AI実装検定®A級」を最初の目標に設定し、段階的に学ぶフローを提供しています。このアプローチにより、受講生は徐々に難易度を上げながら確実に知識を深めることができます。

プログラムの流れ

受講者はまずスタートテストを受け、合格後はステージ1、ステージ2、最終テストと進んでいきます。それぞれの段階で明確な目標が設定されており、個々のペースで学ぶことができる点が大きな特徴です。また、E資格の試験は年2回実施され、準備期間は基礎学力に応じて量が異なりますが、半年程度が必要とされています。次回のE資格試験は2021年8月に予定されています。

低価格実現のための施策

ラビット・チャレンジの新プランが可能になったのは、いくつかの施策によるものです。まず、E資格認定プログラムの完全オンライン化が行われ、受講者にとってアクセスが容易になりました。さらに、個人限定の必要最低限なサービスを提供することで、コストを抑えることができました。希望者にはAIエンジニアへの転職支援も行っており、選択肢が広がっています。