国産SAF供給開始
2025-07-08 18:04:36

羽田空港における国産SAFの供給開始と未来の航空業界の展望

国産SAFが羽田空港に登場



2025年7月8日、羽田空港において、日揮ホールディングス株式会社と東京都、全日本空輸株式会社(ANA)、日本航空株式会社(JAL)が共同で進めてきた「Fry to Fly Project」による国産SAF(持続可能な航空燃料)の供給が開始されました。この取り組みは、廃食用油を原料にした国の航空産業の新たな展望を象徴しています。

Fry to Fly Projectの基本理念



「Fry to Fly Project」は、廃食用油を回収し、航空機の運航に使うことを目的としています。プロジェクトが開始された背景には、日本国内で発生する大量の廃食用油が国外に輸出されている現状があり、それを国内で活用することで資源循環を促進し、脱炭素化を推進しようという意義があります。2024年3月にスタートした「東京 油で空飛ぶ 大作戦」では、都民参加型の油回収キャンペーンを実施し、家庭からの廃食用油を効果的に集めることを目指しています。

東京2025世界陸上と家庭の油回収キャンペーン



2025年5月から始まった「家庭の油 回収キャンペーン」では、東京2025世界陸上を活用したプロモーション活動が展開されています。都内の各地に家庭からの油を回収する施策を行い、参加するアスリートがPR役となって啓発しています。このような取り組みにより、都民の意識を変えるだけではなく、持続可能な航空燃料の認知度を高めています。

国産SAFの製造とその認証



供給される国産SAFは、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYにより製造されたもので、ISCC CORSIA認証を取得しています。羽田空港での供給開始は、国内初の国産SAF製造設備の設立を経て、今後の安定供給へとつながる重要なステップです。2024年12月には、新たな大規模製造設備も完成する見込みで、2025年4月からはさらなる安定供給が期待されています。

持続可能な航空業界の方向性



国際民間航空機関(ICAO)は2050年までに航空機のCO2排出を実質ゼロにする目標を掲げ、2024年以降は国際航空における排出量を2019年比で15%削減することを狙っています。この目標に向け、Fry to Fly Projectは企業と自治体の連携を深め、持続可能な航空燃料の普及に貢献することを誓います。

まとめ



このように、羽田空港での国産SAFの供給開始は、航空業界における環境意識の高まりを象徴するものです。今後も「Fry to Fly Project」を通じて、航空業界の脱炭素化を加速し、国民の理解を深める努力が求められます。持続可能な航空燃料であるSAFの普及は、日本の航空業界が目指す未来への重要な一歩となるでしょう。


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会社情報

会社名
日本航空株式会社
住所
東京都品川区東品川2-4-11野村不動産天王洲ビル
電話番号
03-5460-3121

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