上智大学1号館、歴史的建造物に
2024-07-09 15:43:37

上智大学1号館が東京都選定歴史的建造物に!レンガ募金の歴史が語る重厚な建築

上智大学1号館、東京都選定歴史的建造物に選定!



2024年6月14日、上智大学四谷キャンパスの象徴的な建物である1号館が、東京都選定歴史的建造物に選定されました。1932年(昭和7年)に竣工したこの建物は、第二次世界大戦中の東京大空襲を奇跡的に免れ、現在もキャンパスを代表するランドマークとして親しまれています。

ドイツ風建築の傑作、スイス人建築家による設計



上智大学1号館は、大正から昭和初期にかけて、日本各地のカトリック教会を設計したスイス人建築家、マックス・ヒンデルによって設計されました。ドイツ風の学校建築様式で、ヒンデルの作品の中でも特に貴重な存在として評価されています。竣工当時はエレベーターも設置されるなど、最新の設備と重厚な建築で知られていました。

世界中からの「レンガ募金」で実現した建築



1号館の建設資金は、世界中からの「レンガ募金」によって集められました。1930年に開催された定礎式では、ドイツ人のブルーノ・ビッテル神父が中心となり、ドイツはもちろん、オランダ、フランス、アメリカなどのカトリック教会・学校に対して、寄付を呼びかける活動を行いました。

各レンガには、寄付者の署名が記されており、中には複数レンガに署名をして多額の寄付をした方もいたそうです。この募金活動の記録は、現在も上智学院ソフィア・アーカイブズで保管されています。

歴史と文化を伝える上智大学のシンボル



上智大学1号館は、建築様式だけでなく、その建設背景にも歴史的な意義を感じられます。世界中の人々の思いが詰まった「レンガ募金」の歴史を語り継ぎ、未来へと繋ぐ重要なシンボルとして、これからも大切に守られていくことでしょう。


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