IMP.メンバーが広島を訪ね、平和の意味を深める企画

IMP.メンバーが被爆地広島で平和を探る

広島ホームテレビが実施する「IMP. presents 平和を創る７ピース」というプロジェクトが注目を集めています。この企画は、被爆80年を迎える中、7人組のアイドルグループIMP.のメンバーが広島を訪れ、被爆地の記憶と平和の意義について深く考えることを目的としています。

シリーズの第6回目となる今回は、メンバーの横原悠毅さんが特別な取材を行いました。彼は、被爆2世であり、父から受け継いだ体験を語り継ぐ活動を行っている細川洋さんに出会いました。細川さんの父親、浩史さんは17歳のときに原爆に遭い、辛うじて生き延びましたが、妹は命を落としてしまいました。このような痛ましい歴史を細川さんは、家族伝承者として語り継ぎ、広島市が設立した制度に参加し、被爆者の体験を後世に伝える講話活動を行っています。

取材中、横原さんは浩史さんの妹の日記を見せてもらい、そこに記された当時の生活の一端に触れることができました。「僕らと変わらない生活がここにはあったんだなと」と、彼は感想をもらし、歴史の教科書だけでは得られない真実を感じ取ったと語ります。

また、横原さんが原爆資料館での定時講話にも参加し、細川さんから直接話を聞く貴重な経験をしました。取材を終えた後、彼は「全く広島にゆかりのない僕でも、心に沁みて、響いてくる思いがありました」と告白します。この経験を通じて、より深く平和について考えるきっかけを得たそうです。

「平和を創る７ピース」というプロジェクトは、各メンバーが広島での取材を通じて、それぞれの「平和」の意義を探求するものです。メンバーはカメラを持ち、広島の景色や人々から感じ取る「平和の瞬間」を写真として撮影します。このようにして集まった体験や感覚を「ピース」として結びつけ、家庭での継承を担う世代として平和について考えを深めていく姿勢が示されています。

IMP.は滝沢秀明氏が代表する「TOBE」に所属する男性グループであり、彼らは2023年8月に「CRUISIN'」で世界同時配信デビューを果たしました。今後の放送についても期待が寄せられ、2024年12月から2025年8月までの間に放送される予定です。今回の企画は、広島の地で感じる平和について、まだ若い世代がどのように表現していくのか、目が離せません。