三重県の新たな取り組み
三重県は、外国人材の受け入れを促進し、特に介護分野における人材不足の解消を目指す支援事業を開始しました。この事業は、外国人材に特化した人材サービスを提供するパーソルグローバルワークフォース(以下、PERSOL Global Workforce)によって運営されます。県内の介護施設が外国人介護人材を雇用するための知識や手続きに関する情報を提供し、多様な労働力の活用を図ることが目的です。
背景
日本では、少子高齢化が進行する中で人口減少による労働力不足が深刻な問題となっています。特に介護業界では、これまで多くの施設が人材確保に苦労しており、外国人材の活用が重要な解決策となってきました。データによると、三重県では2023年10月末時点で33,753人の外国人労働者が記録されており、前年からの大幅な増加が見られます。但し、まだ多くの企業が外国人材の受け入れに関しての経験が不足しており、一歩踏み出せていない実情があります。
事業の内容
令和6年度のこの支援事業では、以下の活動が展開されます。
1.
外国人受入説明会の開催
県内の介護施設を対象に、外国人材の受け入れを考えるための説明会を実施します。説明会では介護業界の現状や外国人材の受け入れに必要な手続きについて、わかりやすく説明します。これにより初めて受け入れを検討する方々が抱える疑問や不安を解消し、具体的な一歩を踏み出せるよう助けます。
2.
座談会の開催
県内の介護施設で働く外国人材による受け入れ事例を共有し、意見交換するための座談会が行われます。これにより、具体的な成功事例や課題を共有し、受け入れを検討する際の参考になります。
3.
リーフレットの制作
外国人材の受け入れに関する制度や情報をまとめたリーフレットを制作します。この資料は三重県の公式ウェブサイトに公開されるほか、イベントや取り組みで配布されます。
PERSOL Global Workforceの役割
PERSOL Global Workforceは、これまでに約500名の介護分野における外国人材と企業との出会いを支援してきた実績があります。今後も、蓄積されたノウハウを活かし、県内の介護事業者が外国人材を受け入れる際の具体的なサポートを行い、三重県内の介護人材不足解消に貢献していく予定です。
本事業は、2024年3月14日までの期間で行われます。具体的な日程や事業の詳細については、三重県の公式ウェブサイトを参照していただくよう促されています。明日の介護業界に向けて、期待が寄せられています。
三重県公式サイト
PERSOLグループのビジョン
PERSOLグループは、2040年には「人の可能性を拡げることで、100万人のより良いはたらく機会を創出する」ことを目指しています。外国人材の雇用を促進することで、多様性に富んだ社会の実現を目指しているのです。
この支援事業は、困難を抱える介護業界にとって、新たな光明となることが期待されています。