KYCコンサルティングとSB C&Sの提携
最近、KYCコンサルティング株式会社がSB C&S株式会社とディストリビューター契約を締結しました。これは反社・コンプライアンスチェックツール「RiskAnalyze」を全国約15,000社を持つSB C&Sの販売ネットワークを通じて普及させるためのものです。この契約が結ばれた背景には、近年の業界全体におけるコンプライアンス強化の動きがあります。特に、FATF(金融活動作業部会)による国際的な審査が厳しくなり、企業のガバナンス体制の強化が求められる中、反社チェックが重要な課題とされています。
反社チェックの重要性
企業が反社会的勢力との関係を排除するための「反社チェック」は、必須の取り組みとなってきました。しかし、その実務には多くの時間や労力がかかるのが現実です。社員が専門的な知識を要したり、業務が属人化することで、チェックの精度や効率が落ちてしまうこともあります。こうした問題は企業にとって頭の痛い問題であり、反社チェックの継続的な運用に苦労している企業も多いのです。
KYCコンサルティングが提供する「RiskAnalyze」は、こうした企業の負担を軽減するために開発されたツールです。このツールは、最短0.4秒で反社会的勢力との関係や風評リスクを可視化し、効率的な業務運営と強化されたコンプライアンスの実現を可能にします。データベース型のリスクチェックツールとして、日本国内の約1,000カ所、世界の約240カ所からの情報を集約し、必要な情報のみを抽出します。これにより、反社チェックにかかる膨大な時間とコストを大幅に削減できます。
両社の期待と展望
SB C&Sとの提携によって、串刺しのように構成される両社が持つ技術とネットワークのシナジーが期待されています。KYCコンサルティングの代表取締役である飛内尚正氏は、「信頼できるITディストリビューターとの契約により、より多くの企業様に『RiskAnalyze』を提供できることを期待しています」とコメントしています。また、彼は反社チェックの重要性が増している現状に対し、迅速かつ正確なスクリーニングを通じて企業の作業の負担を軽減する努力を続ける意義を強調しました。
両社は、企業の透明性確保と社会的信頼向上に向けて一緒に努力していくことを約束しています。これにより、反社チェックが企業において定着し、持続可能な経営に寄与することが目指されています。
RiskAnalyzeの詳細
この反社チェックツール「RiskAnalyze」は、国内最大級のリスク情報専門データベースであり、国立大学と共同開発したAIを活用して情報を整理・表示します。導入実績は2025年1月現在で1,200社以上に達しており、多数の企業がこのシステムを導入して業務効率化を図っています。実際のレポート作成デモを無料で体験できるサービスも用意されており、興味のある企業はお試しを通じてその効果を実感することができます。
今後、KYCコンサルティングとSB C&Sの連携が、企業のコンプライアンス業務にどのような変革をもたらすのか、ますます注目が集まっています。反社チェックのプロセスを革新するこの取り組みが、業界全体に良い影響を与えることが期待されます。