古箪笥とアクリルの融合:アップサイクル家具「P/OP」が東京に初登場!
日本の伝統的な箪笥と現代的なアクリルという異素材の組み合わせが織りなす、新しいアップサイクル家具「P/OP(tansu×acrylic)」が、東京・南青山で初のポップアップストアを開催しました。50年から100年もの時を経た古箪笥と、軽やかで未来的なアクリル素材が織りなす、唯一無二の家具は、多くの来場者を引きつけました。
空き家問題とアップサイクル:廃棄寸前の箪笥に新たな命を
近年深刻化する空き家問題。放置された家屋には、多くの古箪笥などの伝統的な家具が眠っています。このプロジェクトは、そうした廃棄寸前の箪笥を救済し、新たな価値を与える試みです。富山県高岡市に拠点を置く株式会社家’sは、空き家から回収した箪笥に、アクリルという現代的な素材を組み合わせることで、古き良き伝統と革新的なデザインが融合した、全く新しい家具を生み出しました。
「Grid(グリッド)」:光を纏う、未来的な箪笥
今回のポップアップストアで発表されたのは、「Grid(グリッド)」という作品。蛍光アクリルを組み合わせることで、古箪笥はまるで光を纏っているかのような、幻想的な雰囲気を醸し出します。伝統的な組木構造を応用した設計は、接着剤や釘を一切使用しない環境に配慮したものであり、リユース・リサイクルも容易に行えるよう工夫されています。
NICK WHITEとのコラボレーション:新たな価値観を提案
ポップアップストアの開催場所となったのは、ミッドセンチュリー家具や現代作家の作品を取り扱うセレクトショップ「NICK WHITE」。古き良きものを大切にするというコンセプトが、P/OPの理念と合致し、今回のコラボレーションが実現しました。「NICK WHITE」の洗練された空間で展示されたP/OPは、古材と現代素材の融合が持つ、独特の個性を放っていました。
株式会社家’sの取り組み:持続可能な社会への貢献
「見過ごされていた価値を再構築し、世界を豊かにする」というビジョンを掲げる株式会社家’sは、家具のアップサイクル事業以外にも、インバウンド向け宿泊施設の運営など、多様な事業を展開しています。「Re-Bear Project」として、木彫りの熊をアップサイクルした製品も手掛けており、持続可能な社会の実現に貢献する活動を積極的に行っています。
未来への展望:アップサイクルの可能性
今回のポップアップストアは、単なる家具の販売イベントではありません。空き家問題への新たな解決策を示唆すると共に、アップサイクルという持続可能な取り組みの可能性を広く提示する場となりました。古箪笥に息を吹き込んだ「P/OP」は、私たちの消費行動やモノとの付き合い方について、改めて考えさせてくれる存在と言えるでしょう。今後、P/OPがどのように展開していくのか、注目したいところです。
イベント概要
イベント名: P/OP(tansu×acrylic)ポップアップストア
開催期間: 2023年1月28日~2月12日
開催場所: NICK WHITE(東京都港区南青山6-3-14-203)
営業時間: 12:00~19:00
定休日: 不定休
URL: https://nickwhite.tokyo/
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Instagram: https://www.instagram.com/yestoyama/