岡山県真庭市において、子育て関連のデジタル化を進める新たな取り組みが始まります。母子モ株式会社が提供する『子育てDX』が、真庭市における子育て支援策の一環として導入され、2024年1月6日からサービスを開始します。
真庭市は地域全体で子育てを支援する町づくりを掲げ、妊娠届出書や予防接種に関する手続きをデジタル化することで、保護者の負担を軽減し、子育てをよりスムーズに行える環境を整えています。特に、母子手帳アプリ『母子モ』を用いた『真庭市はぐくみアプリ』は、妊産婦や子どもの健康データの一元管理を可能にし、出産育児に関する情報や地域のさまざまな情報を提供するプラットフォームとして機能します。
デジタル化の具体的な内容
今回導入される『子育てDX』の「質問票サービス」と「小児予防接種サービス」は、保護者がアプリを通じて書類を提出したり、予防接種の予診票をデジタルで管理したりすることを可能にします。これにより、妊娠届出書と妊娠8カ月時のアンケートの記入などが簡素化され、保護者は24時間いつでもどこでも必要な手続きを行えるようになります。
また、予防接種関連では、自治体から配布されるQRコードを用い、アプリで医療機関に必要な情報を提出できるなど、利便性を大きく向上させています。これにより、忙しい子育て世帯が直面する煩雑な手続きを軽減印刷物を持ち歩く必要もなくなります。さらに、医療機関ではワクチン接種の履歴をデジタルで管理することが可能になり、接種間隔や投与時期を安全に確認できる仕組みが整います。
今後の展望
真庭市は、『子育てDX』を通じて、地域住民への手厚い支援を行うと共に、ダイレクトで有効な情報提供が可能となり、地域の子育て環境の向上を図ります。今後、さまざまな施策を実施し、訪れる保護者たちに安心で安全な子育て環境を提供することが期待されます。
母子モ株式会社は2030年を見据え、子育てに関連する手続きの情報配信を行い、保護者や自治体、医療機関間のすべてのプロセスをデジタル化する取り組みを進めています。この『子育てDX』は、保護者の不安や負担を軽減し、安心で簡便な社会を実現するための重要なステップとなるでしょう。今後の運用は、2025年2月から医療機関向けの機能も稼働し、より多くの人々に利便性をもたらすことが期待されています。