落合博満元監督時代の名参謀が語る中日ドラゴンズの全歴史

中日ドラゴンズを支えた名参謀、森繁和の回想

9月5日、中日ドラゴンズの名参謀である森繁和が著した『回想』が発売されます。この本は、彼が落合博満監督のもとで過ごした14年間を貴重な視点から振り返る内容となっています。

森繁は中日ドラゴンズの投手コーチからヘッドコーチ、さらには監督代行としても活躍。彼の言葉には、栄光だけでなく、数々の挫折や誹謗中傷が詰まっていますが、それが彼の経験をより深いものにしています。著者は自身の存在意義を「勝負の本質を語れる参謀」と謳い、落合監督からも高く評価されています。

本書は全体を七つの章に分け、2004年から2019年までの中日ドラゴンズの歴史を詳しく語ります。特に印象的なのは、彼が04年から11年までの投手コーチおよびヘッドコーチとして、チームにどのように貢献したかに焦点を当てた部分です。この期間中、チームは四度のリーグ優勝を果たし、53年ぶりの日本一にも輝きました。これらの成果は、森繁の戦略と選手育成の才に支えられていたことは間違いありません。

森繁和の経歴と背景

森繁は駒大高から駒大に進学し、その後1979年にドラフト1位で西武ライオンズに入団しました。彼はルーキーイヤーから一軍で活躍し、特に1983年には当時の日本記録を更新する34セーブを記録し、最優秀救援投手にも選ばれました。プロ野球選手としての実績は、344試合出場、57勝62敗、82セーブ、防御率3.73というものです。

現役引退後は投手コーチとしての道を歩み、数多くのチームで経験を積み重ねました。特に中日ドラゴンズでは、落合博満監督と信頼関係を築き上げ、重要な局面において彼の側近として活動しました。森繁にとって、ドラゴンズ在籍期間は誇り高き歴史そのものであり、その思いを本書に込めています。

読者へのメッセージ

『回想』はただの野球本ではなく、一人の野球人として、そして人間としての成長を描いた物語です。挫折を経て再び立ち上がり、名将と共に戦った日々。野球ファンならずとも、人生やキャリアを考える上で多くの示唆を与えてくれることでしょう。

この本の発売を通じて、再度中日ドラゴンズの強さを取り戻してほしいという森繁の願いを感じることができます。ぜひ手にとって、彼の視点から見たドラゴンズの歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

詳細については公式ページを訪れてみてください。『回想』の購入はこちらです。

著者：森繁和
発売日：2025年9月5日
出版社：株式会社カンゼン
定価：1,980円（本体1,800円＋税）