ミッドライフクライシスに向き合う主婦・主夫のリアル
近年、「ミッドライフクライシス」は多くの人々が直面する課題として認識されつつあります。特に40代から50代の主婦や主夫において、その実感は顕著です。調査機関『しゅふJOB総研』が実施したアンケートによると、約6割の人々がミッドライフクライシスを感じていることが明らかとなりました。ここでは、調査結果をもとにその実態を探ります。
調査結果の概要
『しゅふJOB総研』が実施した調査では、552名からの有効回答を基に、ミッドライフクライシスについての認識や実際のテーマが掘り下げられました。まず、ミッドライフクライシスという言葉やその内容を知っていると答えた方は17.4%で、多くの人がこのテーマに対して未だ認識が薄いようです。しかし、自覚の可能性があるとする回答は50.9%に及び、これは大きな数字です。
体力の限界を感じる現実
調査結果の中で最も目を引くのは、「体力の限界や疲労を感じ、健康に不安を覚えている」と感じている人が48.4%に達したことです。年代別に見ると、これが40代と50代で特に高い傾向にあることがわかります。多くの人が、この年代で体力の衰えや日常生活のストレスを実感していることが示されました。
フリーコメントから見る心の声
調査では自由記述欄から多様な意見が寄せられました。40代の女性からは、「人生の残りの時間が少ないと感じ、様々なことに対して疑問を抱くようになった」といったコメントがありました。一方、50代の男性の中には「キャリアアップへの欲求と家庭との両立の間で悩んでいる」という声もあり、各世代の葛藤が浮き彫りになっています。
時間が流れる速さへの不安
多くの声に共通しているのは、時代の流れに対する戸惑いや不安です。特に「新しいスキルを身につけようとするも年齢によって挫折を感じている」という意見が目立ち、自己成長の機会が減少していることに対する不安がたくさん寄せられました。これにより、自己肯定感が低下し、さらなるストレスを招く要因となっています。
生活と仕事の両立を目指す
現代の夫婦は、仕事と家庭のバランスを取りながら生活することが求められています。調査に参加した方々の中には「時短勤務を選択することで、家庭生活に重きを置いている」といった意見や、逆に「子育てが終わり、職を増やしたいという欲求が強くなった」という意見が見られました。
こうした多様な背景がある中、ミッドライフクライシスは特に職場や家庭での立場に影響を与えていることが伺えます。
まとめ
主婦・主夫層の約6割がミッドライフクライシスの自覚があるという今回の調査結果は、社会全体でこの問題に目を向け、理解を深めていく必要性を示しています。自身の心身の不調をただ受け入れるのではなく、支援や助けを求めることが重要です。今後もより多くの人々にこのテーマについて認識を広めることが求められるでしょう。
しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎の見解
川上敬太郎氏は、ミッドライフクライシスは主に40・50代の人々に訪れるものであり、心理的な葛藤を伴うことが多いと指摘しています。認知度が低い一方、自覚可能性は高く、この現状に対して社会全体でアプローチを行うことが重要だと述べています。彼の豊富な経験や見解をもとに、今後のアプローチを見直すことも求められます。