ミラノデザインウィーク2026に向けた共同出展
株式会社高島屋と株式会社龍村美術織物が、2026年4月21日から26日までイタリア・ミラノで開催されるミラノデザインウィークに共同出展することを決定しました。この出展は、双方の長い歴史と信頼関係のもと、新たな時代の美術織物を世界に発信するためのものであり、特に注目されるのが新ブランド「CASA TATSUMURA」の発表です。
高島屋の伝統と役割
高島屋は1831年に設立され、呉服を中心とした事業を展開してきました。同社は、約200年にわたり、きもの文化や伝統技術の普及・発展に寄与する取り組みを続けており、全国の名匠との協力を通じ、次世代に向けた技術の継承にも注力しています。これまでも多くの美術工芸品の展示会を通じて、国内外にその価値を広めてきました。
龍村美術織物の美の探求
一方、龍村美術織物は1894年の創業以来、古代織物の再現や新しい美の探求を行ってきました。特に、初代龍村平藏から続く「美術織物」というジャンルは、多くのデザイナーに影響を与え続けてきた存在です。平藏の創作は帯の意匠に留まらず、多岐にわたる織物表現を生み出し、その作品は国内外で高く評価されています。
共同出展の背景
今回の共同出展は、1927年に高島屋で開催された第1回錦帯作品展から続く、両社の信頼関係に基づくものです。大正から続くこのパートナーシップは、多くの染織イベントや展示会を通じて強固なものとなっており、約100年の歴史を持ちます。この記念すべき年に、両社は新たなスタートとして「CASA TATSUMURA」のブランドを立ち上げ、ミラノでそのコンセプトを広めていく計画です。
CASA TATSUMURAのコンセプト
「CASA TATSUMURA」は、伝統的な日本の染織技術を現代のライフスタイルに融合させたインテリアブランドです。このブランドの立ち上げにあたり、東京と富山で活動するエイタブリッシュのクリエイティブディレクター川村明子氏が総合プロデューサーに就任し、家具デザインも手掛けることが決定しています。川村氏は、インテリアデザイナーとしての経歴を持ち、独自の視点で新たな美の価値を提案します。
展示内容と会場
ミラノデザインウィーク 2026の出展内容には、龍村美術織物が誇る美術織物の数々や、高島屋の伝統的なきもの文化が反映された作品が登場します。具体的な会場は、Maurizio Baldassari Showroomが予定されており、この場を通じて「日本が誇る染織の未来のかたち」を世界に発信します。また、今後3年にわたり、ミラノデザインウィークへの共同出展を続ける計画も発表されています。
今後の展望
この共同出展は、両社にとって新たな挑戦であると同時に、日本の伝統文化を海外に発信する重要な一歩です。2026年のミラノデザインウィークでの成功を基盤に、さらなる国際展開を目指し、伝統と現代の融合を楽しむ空間作りを提表現していくことでしょう。今後、CASA TATSUMURAがどのように進化していくのか、期待が高まります。