被災地水産加工業支援事業：ECサイト活用で販路拡大を促進

被災地水産加工業の復興を支援するECサイト活用事業

東日本大震災の被災地である青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県の水産加工業者を対象とした、販路拡大支援事業が実施されています。この事業は、ECサイトなどを活用することで、被災地の水産加工品の販売促進を図り、地域経済の復興に貢献することを目的としています。

事業の目的と概要

この事業は、被災地水産業の早期回復を支援するために、農林水産省（水産庁）の補助金交付を受けて、株式会社ジェイアール東日本企画が運営しています。水産加工業者に対して、ECサイト等での販路開拓を支援するもので、新商品開発にかかる経費の一部を補助するほか、販路マッチング、PR、販売促進、新商品開発についても支援します。

支援対象となる事業者

支援対象となるのは、以下の条件を全て満たす水産加工業者です。

青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県のいずれかに水産加工施設を有していること
百貨店や高級スーパー、ECサイト運営事業者等とのマッチング支援に参加すること
計画年度内に商品開発から実証販売までを実行できる見込みがあること
新商品の開発または販売実績のある既存商品の改良を行うこと
取組計画の実施により、売上向上が見込まれること
取組計画の効果が被災地の水産加工業の復興に資すると認められること

補助対象経費

補助対象となる経費は、新商品の開発・試作、流通体制や販売方法等の実証に必要な経費です。具体的には、旅費、賃金、交通費、借損料、資料購入費、通信運搬費、原材料費（試作品等）、機械装置費、検査費用、設計・デザイン費、印刷費などが含まれます。ただし、販売を目的とする製品・商品の原料となる水産物の購入費は含まれません。また、支出した事実が証拠書類（見積書、納品書、請求書など）によって確認できる経費に限られます。

応募方法とスケジュール

応募受付期間は、令和5年5月12日（金）から5月30日（火）17:00までです。公募開始は令和5年4月26日（水）です。交付決定は7月上旬頃を予定しています。応募方法などの詳細は、「復興加工EC販路マッチング支援事業」補助金申請公式Webサイト（https://suisan-ec.jp）をご確認ください。また、5月15日（月）～5月26日（金）にはオンライン個別相談会も実施されます。