安全運転を促進する「Safety Driving Award 2025」
2025年、交通事故削減に向けた企業の取り組みに光を当てる「Safety Driving Award 2025」の受賞企業が発表されました。このアワードは、営業車や送迎車など社用車を所有するすべての企業を対象としており、交通安全に対する優れた活動を称えるものです。運営は「Safety Driving Award 2025 実行委員会」が行っており、一般財団法人 全日本交通安全協会や日本事故防止推進機構などが構成団体として参加しています。
受賞企業の概要
営業車部門
1.
最優秀賞: ヤマハ発動機株式会社
ヤマハ発動機は、交通安全選手権を通じて社内の安全意識を高めており、県のセーフティドライバーコンテストでも常に上位8位にランクイン。地域社会への模範的な活動が評価されました。
2.
優秀賞: 丸尾興商株式会社
安全教育そのものにも力を入れており、事故防止に向けた様々な取り組みを行っています。
3.
優秀賞: 日立グローバルライフソリューションズ株式会社
社員が主体的に事故を防ぐ方法を考える風土を醸成しています。
4.
特別賞: ヤマダインフラテクノス株式会社
社用車の安全運転に向けた独自の取り組みが評価されました。
運送事業部門
1.
最優秀賞: 西部運輸株式会社
運送業界全体で広がる安全運転の輪を広めるために、コンプライアンス遵守に貢献。手法のシンプルさと徹底した運用が評価されました。
2.
優秀賞: 名阪急配株式会社
事故防止を念頭に掲げ、全従業員で安全意識が伝わる取り組みを展開しています。
3.
優秀賞: 日本交通株式会社
交通事故を減少させるための多様な手法を実践、結果を上げています。
4.
特別賞: 株式会社アトランシード
安全運転の重要性を広めるため、多角的な取り組みを行っています。
受賞企業の声
ヤマハ発動機の浜北製造部総務課の山川侑己氏は、「当事者意識」を重視し、安全行動が自発的にできる環境を整えてきたと語ります。具体的には、交通安全選手権を開催し、社内・地域・県警と協力して安全ドライバー育成に取り組んだ結果、事故率が62%も削減されました。
西部運輸の安全指導部取締役部長、占部恵司氏は、過去に行政処分を受けた経験を踏まえ、法人全体での改善活動を進めているといいます。YouTubeを活用した安全講習を導入し、社員から好評を得ることに成功。安全文化の定着には時間がかかるものの、全員が同じ基準で安全運転を実践できるよう努力を続ける姿勢が見受けられます。
授賞式イベントの様子
「Safety Driving Award 2025」の受賞企業紹介イベントが11月21日に開催され、受賞企業の活動についての事例発表や基調講演、交流会が行われました。特別講演には、かつての京セラ副会長や日本航空副社長を務めた森田直行氏が登壇し、事故防止の重要性について語りました。受賞企業と共に知見を共有する貴重な機会となりました。
まとめ
「Safety Driving Award」は、企業としての交通事故防止への認識を深めるとともに、この取り組みを社会全体に広める機会を提供しています。今後も交通安全の促進に向けた各企業の活動に期待が寄せられます。次回の「Safety Driving Award 2026」についての情報も注目です。