StrategyがAIを搭載した「Strategy Mosaic」を発表
Strategy(旧MicroStrategy)は、AIを活用した新しいユニバーサルインテリジェンスレイヤー「Strategy Mosaic™」の一般向け提供を開始したと発表しました。この画期的なシステムは、企業がデータインフラを近代化する中で直面するシステムの分断やデータの不統一といった課題を解消するために設計されています。
企業では、高品質なデータの不足がAI導入の大きな障壁となっており、多種多様なデータソースをどう活用するかが鍵となっています。「Strategy Mosaic」は、企業内の異なるデータソースを一元接続し、ビジネスユーザーやAIアプリケーションが利用できる一貫した情報アクセスを提供します。
Strategy Mosaicの特長
1. リッチなセマンティックレイヤー
「Strategy Mosaic」は、Strategyの実績のあるセマンティックアーキテクチャに基づき、データソース間で一貫したビジネス定義や指標を実現しています。階層構造やマルチフォームアトリビュートを持ち、データのセキュリティとガバナンスも集中管理されているため、安心して利用できます。
2. ユニバーサルアクセス
また、標準SQL(JDBC)、DAX、REST、およびPython APIなどの経由でサードパーティのワークロードもサポートするアクセスレイヤーが備わっており、TableauやPower BI、Excel、Google Sheetsなど主要なツールへの最適化されたコネクタも提供しています。これにより、200以上のデータソースへの接続が実現可能です。
3. AIによるデータモデリング
AIを活用した「Mosaic Studio」では、データ準備やモデリング作業の効率化が実現されます。データの分析やオブジェクト関係の自動生成、集計関数の適用、重複検出・排除が行われ、ユーザーは自然言語でメトリックを作成することも可能です。
4. クエリ高速化エンジン
強力なインメモリエンジンが搭載されたStrategy Mosaicは、データウェアハウスの負荷軽減とクエリコスト削減を実現します。プッシュダウン処理によって、計算を高速化し、より迅速なデータ分析が可能となります。
5. エンタープライズグレードのセキュリティ
特に、セキュリティ面でも優れた機能を備えており、セキュリティフィルタやオブジェクトレベルのアクセス制御、きめ細かなユーザー権限設定が可能です。センシティブなデータはLLM(大規模言語モデル)への漏洩から確実に保護されます。
企業における価値提供
「Strategy Mosaic」は、企業が直面する不統一な指標やセキュリティのギャップ、AI非対応といった問題を技術的に解決します。この革新的なインテリジェンスレイヤーを活用すれば、データ分析を一層強化し、迅速かつ効率的なビジネスインサイトを得ることが可能です。
Strategy World Tokyoの開催
加えて、2025年10月16日に東京の紀尾井カンファレンスで「Strategy World Tokyo」が開催されます。この年次イベントでは、「Strategy Mosaic」の詳しい機能についての紹介が行われ、業界のエキスパートを招いた基調講演やパネルディスカッションも予定されています。特に、ロッテ百貨店の事例を通じて、実用的なAIの未来やビジネスでの成果を引き出すための具体的なヒントが提供される予定です。
この機会を通じて、Strategyは皆様のビジネスデータ活用のサポートを目指します。詳細は
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