全固体電池の技術革新
2026-08-20 13:42:39

日立ハイテクとパウレックが全固体電池向けコーティング技術を革新

日立ハイテクとパウレックのコラボによる全固体電池革新



概要



日立ハイテクは、パウレックと連携し、全固体電池向けの正極活物質コーティング技術の最適化に向けた実証実験を実施し、その成果をもとに事業化を加速しています。この技術開発は、フィジカルAIを活用してコーティング条件の効率的な探索が行われ、高品質な全固体電池の安定供給へ貢献することを目指しています。

全固体電池技術へのニーズ



近年、PCやスマートフォン、さらには電気自動車(EV)に使用される二次電池の需要が高まっています。従来のリチウムイオン電池に代わり、安全性と性能向上が期待できる全固体電池が注目を集めています。全固体電池は、不燃性の固体電解質を使用することで火災のリスクを減少させ、高いエネルギー密度や長寿命を実現するという特長を持っています。

しかし、この全固体電池の導入に当たっては、製造過程での正極活物質の出力低下や劣化を防ぐ必要があります。この問題を解決するために、特有のコーティング技術が求められています。

技術革新の背景



全固体電池の製造は複雑で、多くの要素を考慮する必要があります。特に、正極の活物質にはリチウム伝導性が必要で、これを確保するためのコーティング技術は非常に重要です。しかし、従来の方法では、経験豊富な技術者による試行錯誤が多く、多大な時間とコストがかかっていました。

そこで日立ハイテクとパウレックは、ひとつのデータセットに過去の運転データと評価結果を統合し、プロセス・インフォマティクスを駆使してコーティング条件を科学的に導出しました。この新しいアプローチにより、高品質なコーティング条件を迅速に見いだし、生産性の向上が期待されています。

実証内容の詳細



具体的には、正極活物質のコーティング状態を定量的に評価する新しい手法を開発しました。日立ハイテクの先進的な分析装置を活用し、従来の複雑なプロセスを簡素化しました。この新しい評価方法によって、膜の厚さや被覆の均一性を正確に測定し、品質管理の向上を図っています。

また、コーティング装置から得られるデータとともに、過去の評価結果を一元化して解析することで、最適なコーティング条件を導き出しました。これにより、技術難易度の高い粒子コーティングの開発時間を左右する要因が改善されました。

今後の展望



日立ハイテクとパウレックは、2030年に見込まれる全固体電池市場の本格化に向けて、新たなコーティング技術を「HMAX Industry」のラインアップとして事業化することを目指しています。今後は、全固体電池だけでなく、高機能材料や医薬品の分野にもこの技術を応用していく計画です。

両社の協業によって、持続可能なエネルギー社会の実現に寄与することが期待されています。産業界においても新しい技術革新が求められる中で、日立ハイテクはフィジカルAIのリーディングカンパニーとしての地位を確立し、産業の未来を変えていくことでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社日立ハイテク
住所
東京都港区虎ノ門一丁目17番1号 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー
電話番号
03-3504-7111

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