AIコミュニケーションロボット「Kebbi Air」が介護の未来を切り開く

介護の未来を変える「Kebbi Air」

はじめに

丸文株式会社（以下、丸文）と日本介護センター（以下、日本介護センター）が協力し、AIコミュニケーションロボット「Kebbi Air」を利用した新しい介護サービスの実証プロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、介護施設での利用者サポートを目指し、AI技術を駆使した見守りと対話の機能を中心としています。

プロジェクトの背景

高齢化が進む現代社会において、介護施設での生活はますます重要性を増しています。しかし、利用者の孤独感や認知機能の低下は深刻な課題です。丸文と日本介護センターは、これらの問題に対処するために、「Kebbi Air」を通じて新たな介護の形を提案することを決定しました。

「Kebbi Air」の機能

会話機能

「Kebbi Air」は生成AIを活用し、自然な会話を実現します。利用者は自分の名前やキャラクターを設定することで、親しみやすい話し相手となります。これにより、日々の孤独感を和らげ、メンタルヘルスの向上が期待されます。また、会話をすることで脳の活性化にも寄与するため、認知機能の維持に役立つとされています。

見守り機能

このロボットは、専用アプリを通じて、リアルタイムで利用者の様子を確認できる機能も備えています。これにより、介護スタッフは業務の負担を軽減し、より質の高い介護サービスを提供することが可能になります。家族も遠方から利用者を見守れるため、安心感が得られます。この機能は、より個別化された介護サービスの提供に寄与します。

実証プロジェクトの展望

2025年8月より、日本介護センターの「メディカルホームかなう保木間」および「日介ケアセンター六町」で実証プロジェクトが始まります。プロジェクトの中で、「Kebbi Air」は利用者の相談相手として、長時間の対話を通じてコミュニケーションを深めていきます。実施後のフィードバックに基づき、会話機能の改善が行われ、多くの自立支援へとつなげる予定です。

2025年10月以降には訪問介護利用者向けの検証も始まる予定で、介護の現場において「Kebbi Air」がますます広がっていくでしょう。