京都試作ネットとI-OTAが連携協定を締結
京都市に本部を置く一般社団法人京都試作ネットと、東京都大田区に本社を持つI-OTA合同会社は、2023年2月9日に相互の協力に基づく試作・開発分野における包括協定を締結しました。この協定は、高度化する製品開発に対する地域を超えた連携の有効性を実証的に探るもので、まずは両者の知見を共有し、具体的な案件を通じて運用面での課題を明確にしていくことが目的です。
協定締結の背景
製品や装置の開発が高度化・複雑化する現在、試作や開発の現場では、地域や企業単独の対応力だけでは解決が困難な課題が増大しています。このような背景を受けて、試作・開発の強みをもつ異なる地域の組織が連携し、実務レベルで役割分担や協力体制がいかに有効に機能するのかを検証する必要性が高まってきています。
京都試作ネットは2001年の設立以来、顧客との対話を大切にした課題解決型の試作支援を行い、10,000件以上の相談実績を誇ります。一方、I-OTAは大田区から全国の中小製造業を支援するネットワークを構築しており、現場力とデジタル技術を融合させた支援体制を整えています。両団体は、マーケットの変化に迅速に対応し、顧客のニーズに応えるために要件定義から設計、製作、現地での立ち上げまでを一貫したソリューションとして提供してきました。
この協定は、両者が持つ考え方や強みを結集し、地域を超えた協力の実践的な可能性を探る試みです。地域の枠組みを超えて連携することで、技術力や技術知見を向上させ、日本のものづくりの復権を中小企業の連携力によって支え合うことを目指しています。
今後の連携の方向性
本協定に基づき、両団体は以下の連携を考えています。まずは情報交換や案件対応、広報活動を中心に役割分担や運用面の課題整理を行い、実証的な取り組みに重点を置いて進めていきます。具体的には、両団体の強みを再確認し、それをブランドとして国内外の展示会に共同出展したり、初期構想や試作段階とその後の技術展開フェーズを分担するモデルの検証を行ったりします。また、複数分野にまたがる案件におけるネットワークの連携の実効性も確認していくことが予定されています。
各団体の強み
京都試作ネット
- - 設立から25年が経過し、相談件数は10,000件を超える実績があります。
- - 顧客との対話を重視した課題解決型の試作支援に特化しています。
- - マネジメント思想に基づいた組織運営を行っています。
I-OTA
- - 大田区を拠点にした全国の中小製造業ネットワークがあります。
- - 現場力とデジタル技術を組み合わせた支援体制を提供しています。
- - 広域連携を促進する運営基盤を強化しています。
この連携がもたらす新たな可能性に期待される中、両団体は積極的に協力関係を深め、地域経済やものづくりの発展に寄与することを目指しています。