環境に配慮した革新技術、ジェイテクトの「LC2000」
株式会社ジェイテクトが新たに開発した「レーザークラッド複合研削盤 LC2000」は、環境保護と製造プロセスの効率を両立する画期的な機械です。2026年10月26日から販売が始まるこの製品は、高精度ロールや円筒部品の仕上げ加工を一貫して行うことができ、さらに環境負荷物質を排出しない金属被膜を形成します。
1. 開発の背景
これまで、円筒部品の加工には硬質クロムめっきが広く使われてきましたが、その製造においては環境問題が指摘されています。特に、六価クロムは多くの国で厳しく規制されるなど、表面処理の手法を見直す必要がありました。こうした課題を解決するために、ジェイテクトはレーザークラッド技術に着目し、表面処理機能を強化した「LC2000」を開発しました。
2. 製品の特長
環境への配慮
本製品は、従来の硬質クロムめっきに比べて環境規制に適合しており、六価クロムを一切使用していません。これにより、廃棄物処理の負担を軽減できるほか、環境負荷の低減にも寄与します。
製造リードタイムの短縮
従来、外部業者に委託しがちだった表面処理工程を、同じ機械で内製化することで、各工程の輸送や待機時間が大幅に削減されます。これによって、従来数週間から数カ月かかる表面処理工程が大幅に短縮され、素早い対応が可能になります。
補修・再生機能の強化
「LC2000」は、損傷したワークの補修や再生ができるため、部品の廃棄や全面的な再製造を避けることが可能です。これにより、製品の寿命を延ばし、コストを削減する効果も期待されています。
品質の安定と作業効率の向上
本機は、レーザークラッド技術を使用し、均一かつ局所的な被膜形成を実現します。これにより、膜厚や密着性のばらつきを低減し、仕上げ加工時の品質向上にもつながります。
3. 未来への展望
円筒部品は、製紙や金属圧延、ゴム・タイヤといった多様な産業で重要な役割を果たしています。ジェイテクトは、これらの分野での生産性向上や品質管理に貢献するために、「LC2000」を活用し、新しい加工プロセスを提案していきます。環境に優しいだけでなく、従来とは異なる新たな価値を提供するこの製品は、私たちの未来に多大な影響を与えることでしょう。
4. SDGsへの貢献
ジェイテクトは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みも推進しています。本製品を通じて、環境負荷の削減や技術革新に寄与し、地球に優しい社会の形成を目指します。
関連リンク
レーザークラッド複合研削盤製品紹介特設ページ