京大卒業生が描く国際援助の現実
認定NPO法人テラ・ルネッサンスのウガンダ駐在員、田畑勇樹氏が新しい著書『荒野に果実が実るまで』を発表しました。このノンフィクションは、彼がアフリカのウガンダにおいて国際援助の現場で直面した困難や葛藤を赤裸々に描いています。年齢23歳の新卒駐在員がどのようにしてこのような経験を積むことができたのか、非常に興味深い内容です。
書籍『荒野に果実が実るまで』について
本書は、田畑氏がウガンダでの生活の中で感じた飢餓、農業支援の重要性、そして現場での人々との関わりを基に構築されています。彼は大学卒業と同時にテラ・ルネッサンスに入職し、現地での生活を通じて人々の命を守るための努力を語ります。ウガンダでは多くの課題が山積しており、特に深刻な飢えに苦しむ地域住民の姿を目の当たりにした彼が、どのように支援を行い、どのように考えて行動したのかが詳細に記されています。
著書は、集英社新書から2025年6月17日にリリースされ、すでにオンライン予約が開始されています。定価は1,243円で、ISBNは978-4-08-721367-6です。電子版も同時発売されるということで、より多くの人にこの重要なメッセージが伝わることを期待しています。
田畑氏の挑戦と賞の結果
田畑氏は、ウガンダに駐在中に農業支援プロジェクトを進める中で、国際援助の実際の複雑さや、地域社会との対話の重要性を深く実感します。彼の手記は、ノンフィクション作家の登竜門である『開高健ノンフィクション賞』にも応募され、最終候補に選ばれたものの受賞には至らなかったものの、その内容の評価は高いです。彼自身が国際援助とアフリカについて関心がなかった読者にぜひ手に取ってほしいと願う一冊となっています。
イベント情報
田畑氏の著書の出版を記念し、出身地である京都や東京、大分などで出版記念イベントを hostsします。これらのイベントでは、田畑氏が実際に体験したアフリカでの生活や支援活動についてのトークが予定されており、参加者にはこの感動的な体験を共有する貴重な機会です。
- - 東京: フリーランス国際協力師 原貫太氏との対談イベント(2025年6月27日)
- - 京都: 書籍出版記念イベント(2025年7月3日)
- - 大分: 書籍出版記念イベント(2025年7月4日)
- - 大阪: 書籍出版記念イベント(2025年7月中旬~下旬予定)
参加を希望する方は、田畑氏の運営するSNSアカウント(@t_b_39paaas)をチェックして最新情報を入手できるようにしましょう。
本書は、単なる援助への理解を超えて、私たちの社会について考えさせる一冊です。田畑氏がアフリカで感じた思いと、その中で育まれた希望の物語を多くの人に知ってもらいたいと思います。私たちの日々の生活において、どれほどアフリカが我々と関わっているのかを再考するきっかけになることを願っています。