合同会社PVSQマネジメントとヒラソルの連携
合同会社PVSQマネジメント(以下、PVSQ-M)とヒラソル・エナジー株式会社(以下、ヒラソル)は、太陽光発電所の評価を通じて、安定した運用を促進し、国内外のカーボンニュートラル目標達成に寄与するために業務提携を行いました。PVSQ-Mは神奈川県川崎市に拠点を置き、ヒラソルは東京都文京区に本社があります。
1. 太陽光発電所の評価の意義
2012年から始まった固定価格買取制度のもと、1MW以上の規模の太陽光発電所が7,000箇所以上稼働し、設備容量も20GWを超えました。しかし、脱炭素化の流れが強まる一方で、信頼性のない製造背景を持つ業者の存在が問題視されています。これに伴い、太陽光パネルの出力低下や不具合が予想されており、発電量評価が困難ななかでの健全性確認が重要です。
ヒラソルの調査によると、国内の約20%の太陽光発電所が実績発電量と期待発電量の比率であるPR値が80%以下であることが判明しています。これは、発電量の低下や不具合を見落としてしまっている可能性があることを示しています。放置した場合、将来的なカーボンニュートラル達成に支障を来たすだけでなく、電力システム全体の不安定化も引き起こしかねません。
2. 発電所の健全性確認のプロセス
PVSQ-Mとヒラソルは、健全性確認のために以下の取り組みを行います。
- - 期待発電量の算出とモニタリング:発電所の期待発電量を正確に算出し、それに対する実績発電量を常にモニタリングします。
- - 原因分析:実績が期待を下回った場合、データ分析や現地調査を通じて原因を探ります。
- - パネル評価:原因がパネルの不具合と推測される場合、現地での出力モニタリングやラボテストを行い、詳細な評価を実施します。
- - リパワリング計画:発電性能を回復させるための計画を立て、必要に応じて費用対効果を分析したうえで実施します。また、補償請求のプロセスも準備しています。
3. 提携の効果とシナジー
PVSQ-Mは高い専門性を持ち、技術評価やリスク評価を行うことで知られています。一方、ヒラソルは東京大学発のIoTとAI技術を活用し、発電量の評価や再生サービスを提供しています。この提携により、両者の強みを生かした最適なソリューションが実現することが期待されます。
太陽光発電所の運営に不安を感じる事業者や担当者にとって、この連携は心強い味方となるでしょう。ぜひ、PVSQ-Mとヒラソルに相談してみてください。
4. 企業情報
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設立:2019年10月
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所在地:神奈川県川崎市麻生区はるひ野一丁目15番1-553号
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ウェブサイト:
PVSQ-M Official
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設立:2017年2月
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所在地:東京都文京区本郷7-3-1
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ウェブサイト:
Hirasol Official
このように、もう一つの目指すべきエネルギーの形として太陽光が注目される中、今回の業務提携はその健全性と持続可能性を助ける大きな一歩となることでしょう。