インターネットの脅威から子供を守る新サービス「Kikotto」
近年、文部科学省のGIGAスクール構想に基づき、学校での情報端末が整備されています。しかし、これに伴い、子供たちがインターネット上のさまざまな脅威にさらされるリスクも増大しています。安全に学び、成長するための新しいセキュリティ対策が求められています。
そこで登場したのが、教育機関向けに開発されたセキュリティアプリ「Kikotto(きこっと)」です。このアプリは、子供たちが安心してインターネットを利用できる環境を整えることを目的としています。
インターネットの危険とフィルタリング機能の限界
GIGAスクール構想では、フィルタリング機能が重視されていますが、フィルタリングだけでは十分ではないことをご存知でしょうか。フィルタリング機能は、不適切なサイトの閲覧を防ぐためには役立ちますが、日々増加する偽サイトやマルウェア、ランサムウェアなどの新たな脅威に対しては、対策として不完全です。
実際、IT専門の調査機関IDCの調査によると、2021年には56.3%の企業がセキュリティ被害に遭っており、特にマルウェアやランサムウェアによる感染は高率で発生しています。これは教育機関も例外ではなく、万が一情報漏えいが起こると、学校側にも責任が問われる可能性があります。
情報漏えいの影響
情報漏えいによる損害は年々増加しており、2018年には1件あたりの被害総額が約6億4,000万円に達しています。このような金銭的損失だけでなく、子供たちの将来に深刻な影響を及ぼす恐れもあります。そこで、PIPELINE株式会社は、子供たちの安全なインターネット利用を促進するサービス「Kikotto」を開発しました。
Kikottoの主な機能
「Kikotto」は、インターネット上の脅威を事前に検知し、攻撃が行われる前にネットワークを遮断することで、端末へのアクセスを未然に防ぎます。これは、従来のアンチウイルスソフトとは異なり、フィルタリング機能と合わせた高度なセキュリティを実現しています。
このアプリは、個々の端末を常に監視するのではなく、ネットワーク全体を対象にした安全対策を講じるため、端末のパフォーマンスに影響を与えることがないのも魅力です。
また、Kikottoは利用者自身による定期的な更新が不要であり、常に最新の状態で運用されています。さらに、スパムハウスやスキャムアドバイザーといった国際的な組織と提携し、独自の脅威データを参照しながら、脅威の判定を行っています。
使用対象と導入メリット
教育機関によって配布される端末にKikottoをインストールすることにより、生徒一人ひとりを保護することができます。このアプリはパソコン(Windows/Mac)、モバイル端末(iOS/Android)に対応しており、さまざまなデバイスで利用可能です。
さらに、「Kikotto」は教育機関が使用するインターネット・サービス・プロバイダーとも連携しており、全体のセキュリティ強化が期待されています。学校単位でのカスタマイズも可能で、個別のニーズに応じたフィルタリング機能の実装が行えます。
まとめ
Kikottoは、教育現場においてますます重要性が増すインターネットセキュリティのニーズに応えるために開発されたサービスです。子供たちが安全に学び、成長するためには、しっかりとしたセキュリティ対策が必要です。PIPELINE株式会社は、今後も教育機関向けに信頼性の高いサービスを提供していくことで、お子様の未来を守る役割を果たしていきます。
PIPELINE株式会社について
PIPELINE株式会社は、国内の大手企業や教育機関向けにセキュリティ対策サービスを提供しています。設立は2014年で、東京都中央区に本社を構えています。代表取締役は渡辺アラン氏で、脅威データの収集・解析・販売およびセキュリティサービスのコンサルティングを行っています。公式サイトは
こちらです。