三重県で行われた親子参加型物流見学会
2025年8月9日、三重県亀山市に位置する株式会社カワキタエクスプレスは、三重県トラック協会の主催で「物流見学会」を開催しました。前年比最多となる39組の親子が参加し、子どもたちに運送業の魅力を体験してもらう貴重な出会いの場となりました。
様々なプログラムで物流の仕組みを体験
イベントは、ミニサイズのトラック運転体験、荷物の運搬を学ぶ座談会、フォークリフト操作体験、大型トラックへの乗車体験と多岐にわたり、参加者は物流の仕組みを身近に感じながら楽しむことができました。特に真っ赤なトラックを模したミニトラックは大人気で、子どもたちの目がキラキラと輝いていました。
座談会では、参加者が荷物をどのように運ぶのかを学び、実際にトラックに積み込む体験を通じて物流の現場を理解しました。また、フォークリフトの操作では、実際の業務を体験できる貴重な機会となりました。
労働環境の重要性
最近では、「トラック新法」が可決され、運送会社の労働環境が改善される方向に向かっています。これに伴い、労働条件が整った会社でやりがいを持って働くドライバーが求められるようになってきました。株式会社カワキタエクスプレスは、この新法により業界の改革を強く意識し、参加した若い世代に「トラックドライバー」を憧れの職業として紹介することを目的としたといいます。
代表取締役の川北辰実氏は、「トラック運送業を若者に魅力的な職業とするための基盤作りを進めてきた」ことを強調し、高校生や業界未経験者を採用することで新しい視点を業界にもたらしている点をアピールしました。
未来を見据えた取り組み
同社は、若手社員が7割を占め、社員の平均年齢は29歳と若いことでも知られています。このような環境を活かし、イレギュラーな荷物にも対応できるドライバーの育成に努め、新たな挑戦を続けています。また、運送業界には近年、流通の滞りが問題視されている中、備蓄米などの特殊な荷物の対応にも柔軟性を持たせる必要性が高まっています。
加えて、猛暑対策としてアイスクリーム配布を実施し、労働環境をさらに整えている点も注目を集めています。男性の育休取得率は100%を実現し、女性社員へのコスメ手当も導入され、働きやすい環境づくりを進めています。これにより、県外からの求人応募も増加し、若い世代のトラックドライバーが一層集まっています。
親子参加型のイベントで次世代へ
「物流見学会」は、子どもたちに夏休みの思い出を提供するだけでなく、運送業が重要で魅力的な職業であることを実感できる貴重な機会となりました。川北氏は、「今後も同様の取り組みを続け、若い人たちに職業の魅力を伝えたい」と意欲を示しました。
物流見学会の詳細
- - イベント名: 三重県トラック協会主催「物流見学会(亀山会場)」
- - 開催日時: 2025年8月9日(土)
- - 開催場所: 三重県亀山市白木町60-21(株式会社カワキタエクスプレス本社)
- - 参加費: 無料
- - 申込方法: 三重県トラック協会の公式HPより
分かりやすく、親子で学びながら未来の物流を背負う若手ドライバーたちの姿を見ていただければと思います。