JTBとスキルアップNeXtによるMicrosoft 365 Copilotの新たな利用法
昨今、業務の効率化や生産性向上が求められる企業において、AI技術の導入が進んでいます。その中で、特に注目を集めているのがMicrosoft 365 Copilotです。旅行業界の先駆者である株式会社JTBと、デジタル人材育成に特化したスキルアップNeXt株式会社の協業により、Copilotの活用が新たな局面を迎えています。
鍵となる研修内容
JTBは、社内に専用のAIチャットシステムを導入し、Microsoft 365 Copilotの導入環境も整えました。しかし、その使用方法に関する教育が不十分で、多くの社員が「自分の業務にどう活かすか」をイメージできない状態でした。この課題を解決すべく、スキルアップNeXtが提供したのが、Copilot定着化支援サービスです。研修は、eラーニングから始まり、実務での活用アイデアを発想するアイデアソンを経て、ワークショップ形式の質問会を実施しました。
利用率の劇的な向上
この取り組みの結果、Microsoft 365 Copilotの毎日利用する社員の割合は、研修前の51.6%から76.9%にまで増加し、なんと25.3ポイントの上昇を見せました。特に、具体的な業務改善が実現し、旅行の工程表作成業務では、作業時間を月間で約10時間も短縮することに成功しました。
年間の業務時間削減効果
さらに、研修を受けた全受講者が考案した活用法を展開した場合、年間で約3,240時間の業務時間削減が期待されます。これは月に約274時間の削減が可能であることを示しています。JTBの茂手木様は、「段階的な研修を通じて、社員が自分の業務を分解し、生成AIのアイデアを生む手法を学んだことで、確実な一歩を踏み出せた」と振り返ります。
研修でのスキル向上
研修内容には、以下のような特徴があります:
- - eラーニング: Microsoft 365 Copilotの基礎を学ぶことで、利用する土台を築きます。
- - ライブ講義: 自身の業務を棚卸しし、具体的な活用アイデアを創出します。
- - 伴走支援: 実践中の疑問点を解消しながら、精度の高いアウトプットを生み出すプロンプトを磨きます。
マイクロソフトからのメッセージ
日本マイクロソフトのマット ファース氏は、「多くの企業がCopilotをビジネスにどう活用するかが重要」とし、スキルアップNeXtの支援が「定着」の壁を乗り越える鍵となると評価しています。また、他の企業への展開を通じて、Microsoft 365 Copilotがビジネス変革の原動力として機能することを期待しています。
続々と進化するデジタル人材育成
スキルアップNeXtは、AI/DXを中心としたデジタル人材育成事業を手掛け、多くの企業が直面する課題解決を実践しています。また、デジタル人材特化型の採用支援事業やWebサービスの開発も行っています。これにより、多くの企業が生成AIを活用し、さらなる成長を遂げることが期待されます。
このように、JTBとスキルアップNeXtの取り組みが、業務効率化や生産性向上に寄与することは間違いありません。今後、ますます多くの企業がこの流れに乗り、デジタル革新を実現していくことでしょう。