株式会社WAKUが新たな資金調達
株式会社WAKUは先日、プレシリーズAラウンドにおいて総額1.8億円の資金を調達しました。この資金調達には、ANOBAKAや慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)、朝日メディアラボベンチャーズ、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、AgVenture Lab、複数の投資家が参加しました。これにより、同社はグルタチオンを利用した「次世代型農業資材」の研究開発と営業体制の拡充を図ります。
1. 資金調達の目的
WAKUは今回の資金を以下の目的で活用します:
- - グルタチオンを活用した新規プロダクトの研究開発(R&D)
- - 国内生産者向けの営業組織の拡充
- - 海外展開、特にEU市場の前準備
同社の技術は、特に気候変動の影響を受けやすい農作物の品質向上に貢献すると期待されています。すでに埼玉県深谷市をはじめとする全国70件以上の生産者がWAKUの製品を試験中です。この技術により、農作物の耐暑性や根の成長を促進させる手助けとなります。
2. 市場背景
近年の異常気象や高温による農業の生産性低下は深刻な問題です。特に日本では猛暑が農作物、特に米や野菜の収量の低下を引き起こしています。また、肥料の価格高騰や人手不足、さらには気候変動の影響は、農業を取り巻く環境を厳しいものにしています。これに対抗するため、技術としての「バイオスティミュラント」に注目が集まっています。これは植物が持つストレス耐性を高め、育成をサポートする革新的な資材です。
3. WAKUのビジョン
WAKUは、植物に本来存在する成分であるグルタチオンに着目し、バイオスティミュラントの開発を進めています。日本発の技術でありながら、海外展開にも意欲的であり、特にEU市場での実証試験をすでに進めています。農業から始まり、将来的には林業や藻類培養、化粧品製造など、幅広い分野への展開も視野に入れており、持続可能な産業の創出を目指します。
4. 投資家の期待
今回の資金調達に際し、投資家たちからはWAKUの今後に期待するコメントが寄せられています。ANOBAKAの代表は、「WAKUは日本のアグリテックスタートアップとして成長している」と述べ、その成長を支持しています。また、KIIや朝日メディアラボベンチャーズからも技術の革新性に共鳴する声が上がっています。特に、気候変動に対する解決策としてのWAKUのアプローチは、高く評価されています。
5. WAKUの概要
株式会社WAKUは2022年に設立されたアグリバイオベンチャーで、ミッションとして「グルタチオンで人類の食を守る」を掲げています。グルタチオンは、植物の光合成を助け、またストレス耐性を向上させる特性を持っており、この特性を生かして農業界に革命をもたらすことを目指しています。
会社概要
- - 会社名: 株式会社WAKU
- - 所在地: 岡山県岡山市北区芳賀5303 ORIC101号室
- - 代表者: 代表取締役 姫野亮佑
- - 設立: 2022年7月
- - 事業内容: グルタチオンを用いたバイオスティミュラントや飼料の研究開発・製造販売
- - URL: WAKU公式サイト
- - お問い合わせ先: WAKU株式会社広報担当
- - Email: [email protected]
WAKUの今後の成長と展開に、ぜひご注目ください。