福岡市のオフィス市場最新レポート!
三幸エステート株式会社が発表した2024年9月度の福岡市におけるオフィス賃貸状況に関する最新レポートでは、空室率が4.37%となり、前月から小幅に上昇したことが明らかになりました。このデータは、東京・札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡の全国6大都市の大規模ビルに関する情報も含まれています。
空室率の動向
福岡市の全規模ビルの空室率は、前月比プラス0.09ポイントの4.37%に達しました。この上昇の主な要因は、新しく竣工したビルの空室が影響していると考えられています。特に、博多駅周辺では引き続き物件が不足しており、100坪前後の賃貸物件については、契約に向けた話が進んでいると報告されています。
さらに、規模別のデータでは、「大型」ビルの空室率が前月比で0.5ポイント上昇し、全体の動向を引き上げる要因となっています。一方で、潜在空室率は前月比でわずかに下がり、5.76%となりました。
募集賃料の状況
募集賃料については、前月からほぼ横ばいの状態が続き、現在の金額は15,218円/坪という水準です。この水準は15,000円/坪台前半をキープしており、特に賃貸市場が活発な地域での競争が見られます。
注目されるエリアとビル
特に注目されるのは、天神エリアにある「ONE FUKUOKA BLDG.」や、今冬に竣工予定の「(仮)ヒューリック福岡ビル建替計画」です。このような大規模ビルには、高い耐震性能やBCP(事業継続計画)に対応した機能を求めるテナントが多く、モデルルームの見学も活発に行われています。また、最近では貸会議室やコワーキングスペースなど、共用施設に対するニーズも高まっているとのことです。
福岡支店長の中村竜治氏は、アメニティが充実した施設への引き合いが増加していることを強調しており、今後もこの傾向は続くことが予想されます。
三幸エステート株式会社について
三幸エステート株式会社は1977年に設立され、企業のオフィス戦略を総合的にサポートすることを目的としています。ワークプレイスの検証・提案から、賃貸オフィスビルの選定や仲介、プロジェクト遂行に必要なマネジメント機能まで、オフィスに関する多様なニーズに応じたサービスを提供しています。
詳細なデータは三幸エステートの公式ホームページで確認できます。
福岡市のオフィス市場は常に変化しており、今後の動向にも注目が集まります。