オリックス生命がIBM Targetprocessを導入
オリックス生命保険株式会社(以下オリックス生命)は、コンタクトセンター・システムの開発において、IBMのアジャイル・プランニングプラットフォーム「IBM Targetprocess」を導入しました。この取り組みにより、同社はアジャイル開発体制を強化し、より迅速かつ効率的に顧客ニーズに応えられる体制を整備しています。
アジャイル開発とSAFeの導入
オリックス生命は、顧客からの問い合わせに的確に対応するため、長年運用してきたオンプレミス型のコンタクトセンターシステムから、クラウド型のSaaSシステムに移行しました。この過程で、アジャイル開発手法を採用し、Scaled Agile Framework®(SAFe®)に基づいた開発フレームワークを導入しました。これにより、システム開発の生産性を向上させ、ビジネスの変化に迅速に対応するための環境が整いました。
IBM Targetprocessの特徴と利点
IBM Targetprocessは、アジャイル開発に特化したプランニングツールであり、複数のチームが共同で作業する際の進捗管理やリソースの調整を支援します。特に、以下のポイントが評価されています。
ART Planning Boardの優位性
この機能により、アジャイルチームの作業とその依存関係を2週間単位で可視化し、効率的なプランニングが可能になります。これにより、異なるチーム間の調整がスムーズに行えるようになります。
リーン・ポートフォリオ管理能力
ポートフォリオごとのエピックおよびフィーチャーの可視化が可能で、短・中・長期の投資を戦略に基づいてフレームワーク化して共有できます。これにより、組織の戦略的目標に沿った資源の配分が可能となります。
OKRとの連携機能
将来的にOKR(Objectives and Key Results)を導入する際も、日常業務を組織の主要目標と結び付け、成果の可視化が図れるという特長があります。この機能により、チームは目標達成に向けた業務の効率性を向上させることが期待されます。
進捗共有と組織のアジリティ向上
オリックス生命では、IBM Targetprocessを通じてポートフォリオ全体の進捗や依存関係の情報を共有しています。このプラットフォームを利用することで、各チームはリアルタイムで進捗を把握し、迅速に計画変更にも対応できる体制が構築されています。
今後の展望
日本IBMは、引き続きIBM Targetprocessを活用し、オリックス生命のエンタープライズ・アジャイルのさらなる高度化を支援する計画です。この取り組みが成功すれば、顧客対応力の向上に寄与するだけでなく、業務効率の改善にもつながることでしょう。
まとめ
オリックス生命とIBMのパートナーシップは、顧客に対するサービスの質を向上させ、アジャイル開発を通じてさらなるビジネスの発展を目指しています。これからの動向に注目です。