TXOne NetworksがOT環境の新しいソリューション「Stellar Discover」を発表
台湾・台北に本社を置くTXOne Networksは、OT(Operational Technology)環境に特化した新製品「Stellar Discover」のプレビュー版の提供を開始したと発表しました。この製品は、エンドポイントの可視化と脆弱性評価を行うための軽量なセンサーで、従来のソリューションでは難しかったOT環境への導入が実現可能となります。
Stellar Discoverの特長
Stellar Discoverは、主に以下の特長を備えています。まず、システムへの負荷を最小限に抑えつつ、資産情報の把握やセキュリティリスクの可視化を実現します。これにより、OT環境における初期段階のセキュリティ対策を強化し、資産の把握からリスク評価、さらにはアクティブな防御へと段階的に進む基盤を提供します。
さらに、TXOneの他の製品、特にネットワークベースの可視化・評価ソリューションである「SenninRecon」や「TXOne Edge」との組み合わせにより、OT環境全体の安全性を多角的に評価することが可能となります。これにより、ユーザーは全体のセキュリティ状況を体系的に把握することができるのです。
OT環境における長年の課題
OT環境には、エンドポイントレベルでの可視性が不足しているという長年の課題があります。従来の手法では、ネットワーク上での通信挙動から資産を特定することはできても、実際のエンドポイントで稼働しているソフトウェアの詳細やその脆弱性、さらにはマルウェアの有無といった情報を把握するのは難しいとされています。Stellar Discoverはこのような課題を解決し、詳細なエンドポイント情報の可視化を実現します。
使いやすさを追求した設計
この製品はユーザースペースで動作するため、カーネルアクセスやドライバのインストール、管理者権限を必要としません。この設計により、システムの安定性に影響を及ぼすリスクを軽減しています。インストールは1台あたり約1分で完了し、再起動や特別な設定は不要です。また、必要がなくなった際には、迅速にアンインストールすることも可能です。
Stellar Discoverを導入した後、デバイスやソフトウェアの情報の取得に加え、TXOne独自のVSARスコアリングに基づく脆弱性の検出、USBの使用状況の監視、ログイン失敗の記録、マルウェア検出などの多様な機能が提供されます。なお、この製品は検知専用に設計されており、エンドポイント上での遮断や隔離、設定変更といった処理は行いません。取得した情報はTXOneの管理コンソールを通じてレポート形式で提供され、資産の状態や脆弱性の重要度、推奨する対策を把握するのに役立ちます。
CEOのメッセージ
TXOne Networksのテレンス・リウCEOは、「多くのOT環境には、把握、更新、保護が困難なエンドポイントが依然として存在します。まずは現状を正確に把握することが重要です。Stellar Discoverは、運用への影響を抑えながら、その第一歩を支援します。」と述べています。
現在、Stellar DiscoverはTXOneおよびパートナー企業を通じてプレビュー版として提供されています。正式版は2026年5月の提供開始が予定されています。
TXOne Networksについて
TXOne Networksは、OT環境に特化したセキュリティソリューションを提供している企業で、産業制御システムや重要インフラ分野において、業務の継続性を確保しつつ、セキュリティ対策を実現することを目的としています。資産の可視化、リスク評価、運用保護を一体的に支援するサービスを提供しています。