未来のパラリンピアン
2019-01-21 11:01:08
未来のパラリンピアンが競演した「JTB車いすテニスグローバルチャレンジ」
日本からの若手アスリートたちが、晴れ渡るサンディエゴのテニスコートで集結し、素晴らしいパフォーマンスを繰り広げました。第2回「JTB車いすテニスグローバルチャレンジ」が1月5日から6日にかけてサンディエゴ州立大学のAztec Tennis Centerで開催され、12名のジュニア選手が日本、アメリカ、カナダから集まりました。
この大会には、日本車いすテニス協会(JWTA)から推薦された4名の選手が参加。他の国から集まった選手たちと共に、熱戦を繰り広げました。日本からの選手は、福岡県の高野頌吾さん、熊本県の吉川千尋さん、福岡県の久保下郁弥さん、愛媛県の在間裕大さんたちです。
初日の国別対抗戦では、全18試合が行われ、日本チームは10勝2敗という素晴らしい結果で優勝を果たしました。サンディエゴの予期せぬ寒空の中、日本のジュニア選手たちがその技術の高さを証明しました。しかし、これだけがイベントの魅力ではありません。
6日には雰囲気が一変しました。国籍や性別に関係なく選ばれたパートナーと共に組み、ダブルス形式で試合を行いました。日本の選手はアメリカとカナダの選手と英語でコミュニケーションを取りながら和やかな雰囲気で勝負に臨み、国際的な交流も楽しみました。これにより、ただの競技だけでなく、新たな友人を得る貴重な経験となりました。
日本チームは、1月2日から7日までサンディエゴに滞在。この期間に、地元の車いすテニス界のレジェンド、デビッド・ワグナー選手と練習し、その情熱と技術を学びました。また、San Dieguito High Schoolでは日本語を学ぶアメリカの生徒たちとの交流や食事会も行い、異文化理解を深める良い機会に恵まれました。
興味深いのは、選手たちがサンディエゴの整備されたインフラを体験するために、観光地や本格的なビーチを訪れたことです。車いす利用者を考慮した社会設計が施されており、誰もが気軽に外出できる環境が整っています。さらに、観光スポットを楽しむことで新たな刺激を得ることもできました。
今回のイベントは、ロサンゼルスを拠点とするNPO法人「B-Adaptive Foundation」とサンディエゴ州立大学の学生団体Aztec Adaptive Sportsによって共催されました。BAFは障がい者スポーツへの関心を高めるため、海外での経験を提供することを目指しています。選手たちには、保護者なしで渡航することが求められ、これに挑戦することで彼らの挑戦性と成長が期待されています。
全米テニス協会のジェイソン・アレン氏は、このイベントが選手たちに国際大会へのステップアップの機会を提供すると語り、カナダチームを率いるミッシェル・マクドネル氏も、今回の出場が選手たちの成長に大きく寄与することを明言しました。福岡県、熊本県、愛媛県から集まった選手たちは、自らの限界を超えるための素晴らしい経験を手に入れました。これにより、パラリンピックを目指す彼らの前途に光明が差し込んでいることがわかります。
この意義深いイベントを通じて、未来のパラリンピアンたちが新たな夢を描き、成長し続けられることを願っています。
会社情報
- 会社名
-
B-Adaptive Foundation, INC.
- 住所
- 530 Technology Dr., Suite 100, Irvine CA 92618
- 電話番号
-
310-294-9240