DX推進状況の深掘り
2025-06-04 11:35:27

日本企業におけるDX推進状況の深堀りと今後の展望

日本企業のDX推進状況調査について



はじめに


デジタルトランスフォーメーション(DX)は、現在、企業経営における重要なテーマとして注目されています。これを受けて、株式会社三菱総合研究所と三菱総研DCS株式会社は、売上高100億円以上の国内企業を対象に『DX推進状況調査』を実施し、その結果をレポート【AIファーストへのギアチェンジ】としてまとめました。新たに得られた知見をもとに、企業のデジタル化とAI活用の実情を掘り下げていきます。

調査の概要


今回のレポートは、2025年度に向けたDXの推進状況を深く掘り下げたものです。前回発表された速報版ではデジタル化の進捗状況が概略として提示されましたが、今回の詳細版はその内容をさらに具体的に分析しています。

DX推進の二極化


調査から浮かび上がったのは、企業のデジタル化における成果が二極化しているという傾向です。特に「デジタライゼーション企業」と「ビジネス変革企業」の間で顕著です。前者は、売上の増加やコスト削減に有意義な成果が見られず、一方で後者は明確な効果を上げています。これによって、経営の柔軟性にも大きな差が見られ、環境の変化に迅速に対応できる企業が増えています。

AIの活用状況


調査によると、生成AIの業務利用率は約46%に達し、前回調査から20%も増加しています。特に「文章要約翻訳」や「社内情報検索」などの用途が多く見られ、今後はAIエージェントとしての活用が期待されています。これにより各企業は、業務特化型利用へと進化していく兆しがあります。

提言 - AIファーストな業務改革


今回の調査結果を受けて、三菱総合研究所は以下の提言を行っています。まず、「DX施策が一巡した今、業務変革2.0」が求められています。これは、効果的なDXガバナンスを確立し、各部門間で事業課題を横断して解決する価値創造ストーリーを再考することを含みます。次に、AIを単なる便利なツールとして扱うのではなく、業務の全体を改革し、組織やシステムの設計を見直し、AIによる業務自動化を進めることが重要です。

今後の展望とイベントのご案内


この報告書は、企業が今後のDXを進める上での羅針盤とも言える重要な資料です。また、これに関連するイベント『MRI DXDAY』が7月23日にオンラインで開催されます。このイベントでは、経済産業省のDX銘柄グランプリに選出されたアシックスと、革新的な生成AIに取り組むキリンホールディングスの代表者が基調講演を行います。企業経営者にとって、貴重なインサイトやノウハウを得る機会となるでしょう。

まとめ


DX推進はもはや選択肢ではなく必須の課題です。企業が競争力を維持し、成長を続けるためには、デジタル化の進展に寄与するリーダーの存在と実効性のある戦略が必要です。三菱総合研究所の調査レポートを参考に、自社のDX戦略を再考する良い機会となるでしょう。詳細なレポートや次回のイベントへの参加は、公式サイトを通じてお申し込みください。


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会社情報

会社名
株式会社三菱総合研究所
住所
東京都千代田区永田町2-10-3
電話番号
03-5157-2111

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