高齢者の自動車運転に関する実態と意識調査
MS&ADインシュアランスグループのMS&ADインターリスク総研株式会社は、2024年11月に高齢者の自動車運転に関する意識調査を実施しました。この調査は過去4回目となり、全国のドライバー1,000人を対象に行われました。具体的な調査結果について、以下に概要をお伝えします。
調査結果の主要ポイント
1. 自動車運転に対する自信
調査によると、高齢になるほど自動車運転に対する自信が高まる傾向が見られました。この傾向は、2021年に実施された過去の調査とも一致しています。このことは、年齢が上がるにつれて、経験に基づく安心感が強まることを示唆しています。
2. 性別による自信の差
自信の度合いには性別による大きな差も存在します。75歳から79歳の男性の78.7%が「自信がある」と回答したのに対し、同年齢層の女性はわずか44.0%にとどまっています。この結果から、男女間の運転に対する意識の違いが浮き彫りになりました。
3. 運転時の不安
ドライバーが運転中に不安を感じる主な状況としては、「夜間(暗い状況)」、「狭い道路」、「降雨時」が挙げられます。全体の中で「不安を感じることはない」と回答したのはわずか4.9%で、多くのドライバーが何らかの形で運転に対して不安を抱えていることが分かります。特に、年齢が上がるにつれて不安を感じる傾向が強まる点も注目に値します。
調査概要
本調査は、2024年11月11日から16日までの期間に実施しました。回答者は全国47都道府県から集められ、20代から80歳以上の男女計1,000人のデータが収集されました。
回答者属性
- - 年齢分布: 20代から80代まで幅広く、最年少は20歳、最高齢は90歳、平均年齢は60.9歳。
- - 運転の頻度: 自動車を月に数回以上運転する人々を対象。
- - 職業層: 無職、専業主婦、会社員、パートなどの多様な職業背景を有する回答者が参加しました。
まとめ
高齢者の自動車運転に対する自信が高まりつつある一方で、性別や年齢によって意識や不安に差があることが明らかになりました。今後、高齢者が安全に運転できる環境を整えるためには、これらの結果を踏まえた対策が求められます。詳細な報告書はMS&ADインターリスク総研のホームページで公開されています。ぜひご覧ください。