2024年の第22回学生フォーミュラ日本大会が、愛知県のAichi Sky Expoで開催されました。これは、自動車技術を学ぶ学生たちが自ら設計・製作した車両の性能を競い合う大会で、今年は特に多くのチームが参加したことが特徴です。
大会は9月3日から6日までの間に、オンライン形式で静的審査が行われました。続いて9月9日から14日には動的審査が実施され、訪れた観衆の前で学生たちの熱い競技が繰り広げられました。
参加チームは合計79チーム。国内のガソリン自動車クラスには54チーム、電気自動車クラスには21チームがエントリーし、各国から集まった多様な技術力を披露しました。特に京都工芸繊維大学は、圧倒的なスコアで総合優勝の栄冠を勝ち取り、経済産業大臣賞も受賞。これにより同大学は3年連続での優勝を達成しました。
名古屋工業大学も素晴らしい成績を収めており、EVクラスで国土交通大臣賞を獲得。彼らは2019年に初の総合優勝を果たした後、EVクラスへの挑戦を続け、2年目で輝かしい結果を残しました。
大会の開催地変更も注目される要因の一つです。今回からは、19年ぶりに愛知県のAichi Sky Expoが新しい会場となり、これによりより充実した安全対策が施された環境で実施されました。
また、企業PRブースには過去最多となる112社が出展。学生たちが最新の製品や技術を学ぶ貴重な機会となっただけでなく、来場者も熱心に情報収集を行いました。総来場者は19,956名に達し、その熱心な関心を示しました。
開会式では、愛知県副知事と常滑市長の挨拶があり、大会の盛況を祝いました。また、5年ぶりに行われたプレゼンテーション審査や交流会も学生たちに新たな刺激を与えたようです。学生たちは審査スタッフや企業の方々、地域の人々と交流し、より広い視野を持つ機会を得ました。
この大会では、学生の技術的な成長だけでなく、地域との交流や産業界との連携を深める重要な場でもあります。未来の自動車技術を担う学生たちの姿が、会場を賑わせました。大会の詳細な結果については、公式サイトをご覧ください。