旅行アプリ「VERY」が宿泊業界に革命をもたらす
株式会社アクティバリューズが手掛ける旅行アプリ「VERY」が、宿泊事業者向け業務管理システム(PMS)との新たな連携を開始しました。この連携により、宿泊業務全般が一つのプラットフォームで統合され、ゲストのチェックインから滞在中の各サービスまで、スムーズなオペレーションが実現するのです。
背景と目的
宿泊業界のデジタル化は約30年にわたって進められてきましたが、PMSと他の業務システムとの連携は不十分でした。これにより、各システム間で情報が分断され、業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)が遅れを取っていました。これまでにもPMSとの個別連携を試みる企業はありましたが、多くの場合、多額の開発費がかかり、連携できる機能は限られていたため、業務全体を統合することが困難でした。「VERY」はこの状況を改善するために、PMSとのシームレスな連携を目指し開発を開始したのです。
新機能の提供
この度、VERYは「Staysee」と呼ばれるPMSとの連携を完了し、宿泊運営を自動化するための5つの新機能を提供開始しました。
1.
事前チェックイン
予約情報をもとにオンラインでチェックインが可能になり、生成されたQRコードでスムーズに本人確認ができます。
2.
滞在中の部屋付けオーダー
ルームサービスやエステ、体験オーダーを直接部屋付けで処理できるようになり、チェックアウト時も一括精算がスムーズに。
3.
客室精算・チェックアウト
明細確認・支払いをスマホで完結でき、フロントに立ち寄る必要がなくなりました。
4.
客室清掃管理
チェックアウト情報がPMSに登録されると、清掃状況も自動で更新。スタッフの業務効率が向上します。
5.
会員ポイント自動付与
チェックアウト後、利用実績が自動で会員システムに連携され、ポイント付与が自動化されます。
導入事例と今後の展望
ホワイト・ベアーホテルズ全5施設では、2025年11月20日から「VERY」と「talkappi MEMBER」の導入が始まり、事前チェックインと会員ポイントの自動付与機能が運用される予定です。今後も他の機能導入が進む予定で、宿泊オペレーションのデジタル統合が加速します。
アクティバリューズは、今後更なる機能の拡充を目指し、宿泊業務の生産性向上と旅行者の体験価値の向上へと貢献してまいります。例えば、予約状況確認のチャット機能や食事・送迎の予約機能、電子食券の導入など、多岐にわたるサービス強化が期待されています。
まとめ
「VERY」は、多言語対応の旅行情報を提供するアプリで、これまで国内約1,000軒のホテルや旅館で導入されています。QRコードを用いることで、ゲストは必要な情報に簡単にアクセスでき、快適な宿泊体験が実現します。アクティバリューズは、これからも最新のIT技術を駆使し、日本の伝統的なホスピタリティ精神を踏まえたサービス向上に取り組んでいく所存です。