ため池の安全対策に特化した新技術!前田工繊が開発した「ため池救命ネット」
近年、都市化や混住化が進み、ため池への転落事故が後を絶ちません。農業用水を供給する重要な役割を担うため池ですが、その安全性確保は喫緊の課題となっています。
この課題解決に向けて、土木・建築資材や不織布の製造販売を行う前田工繊株式会社が、新たなため池安全対策ネット「ため池救命ネット」を開発しました。
万が一の転落時に脱出を助ける「ため池救命ネット」の特長
「ため池救命ネット」は、従来の安全ネットとは異なる独自の技術を採用することで、より安全性の高い製品を実現しています。
1. 目合いの「浮き」構造で掴みやすく、脱出を容易に
ネットの芯材にモノフィラメントを使用することで、目合いが開いた形状を保ちます。これにより、敷設面との間に「浮き」ができ、転落者が指を掛けやすくなります。
2. 高強度・耐久性に優れた繊維網を採用
落石対策や剥落防止対策などで使用される剛性繊維網の技術を応用し、高い強度と耐久性を備えています。長期間にわたって安全性を確保できます。
3. 施工が簡単で、設置もスムーズ
展開や固定がしやすい構造のため、施工がスムーズに行えます。
安心・安全なため池環境の実現へ
前田工繊株式会社は、長年培ってきた繊維技術を活かし、「防災・安心・安全」を理念に、地域社会への貢献を目指しています。「ため池救命ネット」は、その理念に基づいて開発された製品であり、ため池の安全性を高め、地域住民の安心安全な生活環境の実現に貢献していくことが期待されています。
製品詳細
網地:複合ポリエステル製ラッシェル網
サイズ:幅3m × 長さ(任意)
質量:約0.6kg/㎡
目合い:60mm
引張強さ:1,700N/本
耐候性:サンシャインカーボンアーク灯式 7,500h照射後 強度保持率74%
より安全なため池環境のために
「ため池救命ネット」は、ため池の安全性向上に大きく貢献する製品です。前田工繊株式会社は、今後も地域社会のニーズに応え、安全で安心な社会づくりに貢献していきます。